第42話 知力……。

 先程までいたところに、8本の黒い矢が突き刺さる。


「ダークアローか!スピード重視できたね」


 流石知力190のゴブリン、自ら移動砲台となり遊撃&後衛をこなすか。


 気配を消したまま、目の前にいるゴブリンの背後から剣を突き立てる。


 ゴブリンシャーマンの攻撃も、容赦なく続くが、魔力感知のおかげで、発動前の魔力の動きで撃つタイミングが丸わかりだ。


「ポシル。おそらくこの集落のボスはあいつだ。ゴブリン達に物理攻撃系のスキルがほとんどないのもあいつがボスであるなら納得できる。僕はあいつを仕留めに行く。ここを頼んだよ」


 ゴブリンシャーマンも、自分の下へ来ているのがわかったようで、両隣のゴブリンメイジと共に、下級の連発できる魔法に切り替え応戦してくる。


「ファイヤーボールにファイヤーアロー、ダークボールか、流石はボスだね発動がメイジよりも早いや」


 近寄り正面からナイフを振り下ろす。


「ギャー!」


 瞬間背後からゴブリンナイトが姿を現し、盾でナイフを防ぐ。


「おっと背後を守ってたのはお前か。いい盾使いだね」


 ゴブリンナイトは身の丈よりも少し小さい盾を正面に、ゴブリンシャーマンを守るべく防御を固める。


 ゴブリンナイト

【Name】ー

【age】5

【Lv】 15

【HP】 360/360

【MP】 90/90

【力】 150

【体力】 290

【器用】 160

【知力】 80

【素早さ】70

【魔力】 90


【スキル】

 ノーマルスキル

 盾術<Lv4>


「守りに適したステータスか。でもねごめんよ。君がそこに立つと、ゴブリンシャーマンに君の影が掛かるんだ」


 立ち位置的に、常に影は体の後ろにあり影玉で急所を狙える位置ではなかった。


 しかし、少し大柄のゴブリンナイトがすぐ前に立った事で、ゴブリンナイトの影がゴブリンシャーマンを覆う。


【影玉】


 瞬間。

 地面のゴブリンナイトの影から撃ち出された。ビー玉ほどの大きさの影玉が、ゴブリンシャーマンの額の真ん中を正確に撃ち抜く。


「ギャ」


「 ギャ」


「 ギャ」

 1歩また1歩と後退りながら、後ろに倒れこむボスであるゴブリンシャーマン。


 その姿を見て呆けるゴブリンメイジとゴブリンナイト。その瞬間ゴブリンメイジ、ゴブリンナイト、ゴブリンシャーマンへと、3回ナイフを振るった。


「終わったかな」


 ピロン!

 おっ今回は色々上がりそうだな。


 僕もポシルもLvが上がったようだ。


 ゴブリンはそもそもLv上げには向かない魔物だったが、上位種を含めて200以上狩れば経験値もかなり多いだろうし、ラッキーだったかな。


【Name】 タカヤ

【age】 18歳

【職業】(1.魔術師(転移者) 2.自由人 )3.魔物使い

【Lv】 17→23

【HP】 340/340→460/460

【MP】 2640/3260→2640/3820

【力】 125→170

【体力】 100→135

【器用】 125→170

【知力】 110→145

【素早さ】200→240

【魔力】 290→320


 ピロン!

【スキルー暗殺ーを取得 】

 暗殺<Lv1>

  ※暗殺成功時クリティカル率UP。Lv1につきクリティカル時攻撃力1.5倍 確率10% 以降+10% Lv5でクリティカル攻撃力2倍 確率20%以降+10%


 ピロン!

 《新規職業取得ー暗殺者ー》

 ※隠密系スキル取得小上昇 暗殺技能習熟度小上昇 器用・素早さ上昇小


 ピロン!

 剣術LvUP<Lv4>→<Lv5>

 気配遮断LvUP<Lv3>→<Lv4>

 身体強化LvUP<Lv2>→<Lv3>

 魔力感知LvUP<Lv1>→<Lv2>

 全属性魔法LvUP<Lv2>→<Lv3>

 威圧LvUP<Lv1>→<Lv2>

 豪腕LvUP<Lv1>→<Lv2>

 統率LvUP<Lv1>→<Lv2>

 連携LvUP<Lv1>→<Lv2>


【スキル】

 ノーマルスキル

 剣術<Lv5> 斧術<Lv1> 棍術<Lv1> 気配察知<Lv5> 気配遮断<Lv4> 採取<Lv4> 回避<Lv3>

 身体強化<Lv3> 魔力操作<Lv2> 魔力感知<Lv2> 魔力還元<Lv3>

 全属性魔法<Lv3> 解体<Lv2>

 モンスターテイム<Lv2>

 麻痺耐性<Lv4> 打撃耐性<Lv3> 斬撃耐性<Lv2> 威圧<Lv2> 豪腕<Lv2> 統率<Lv2> 連携<Lv2>


 そしてポシルもLvUPしている。


 オリジナルスライム♯定着

【Name】ポシル

【age】0

【Lv】5→12

【HP】 943/943→1292/1292

【MP】 921/921→1030/1155

【力】 343→363

【体力】 217→287

【器用】 182→202

【知力】 134→194

【素早さ】198→213

【魔力】 224→259


 分裂体LvUP<Lv2>→<Lv3>

 魔力感知LvUP<Lv1>→<Lv2>

 衝撃耐性LvUP<Lv1>→<Lv3>

 全属性耐性LvUP<Lv1>→<Lv2>

 硬化LvUP<Lv2>→<Lv3>

 念話・念映<Lv2>→<Lv3>


【スキル】

 ユニークスキル

 吸収

 迷彩化


 ノーマルスキル

 分裂体<Lv3> 魔力操作<Lv1> 魔力感知<Lv2> 衝撃耐性<Lv3> 全属性耐性<Lv2> 硬化<Lv3>

 薬生成<Lv3> 念話・念映<Lv3>


「おお〜、だいぶステータス上がったね。やっぱり来たかスキルー暗殺ーそして新職業の暗殺者」


「うん。分かってた。気配を消して急所を狙うなんて暗殺者以外何者でもないしね。しかし強いな・・・攻撃力1.5倍って」


 自分が段々どこに向かってるかわからなくなってきたな……。


『マスターLvUPおめでとうございます。また一段と強くなりましたね』


 肩の上でふよふよと揺れるポシル。

 うん。可愛い。


「まぁステータスの強さだったら、ポシルの方が強いんだけどね。ポシルはどこまでいくのかな?」


『おかしなマスターです。私はどこにも行きませんよ?』


 すでにHPMPを除けば、素早さと魔力以外負けている。 知力すらも……。そういえばゴブリンシャーマンにも負けてたわ。


 気付いた事実に膝を付きたくなるが、ポシルの言葉でギリギリ足に力をいれ留まる。


 今後もどんどん差がつくだろうし、頑張んないとな。


「さてステータスの確認も済んだし、回収する物、回収しておこうか。ポシルも分裂して一気に行こう。何か気になるものがあったら念話飛ばしてね」


『マスターそれでは回収に『『『行ってきます』』』


「んっ?ポシルが1体増えてる!」


『『『はい。マスター。分裂体のLvが一つ上がりましたので。では、行ってきます』』』


「うん。よろしくね」


 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る