第18話 初依頼達成
「やった!」
3体のウルフ達が、絶命した事を確認したスズネが、ぴょんと飛び跳ねる。
「どんぴしゃだよ!スズネ。さすがだね」
「タカヤもね!」
そしてハイタッチをかわすと、いつもの甲高い音が、頭の中で響いた。
ピロン!
LvUP Lv2→4
ピロン!
闇魔法 LvUP Lv1→2
【Name】 タカヤ
【age】 18歳
【職業】 (1.魔術師(転移者) 2.自由人 )3.魔物使い
【Lv】 2→4
【HP】 50/50→75/75
【MP】 560/560→820/820
【力】 40→55
【体力】 30→40
【器用】 70→75
【知力】 70
【素早さ】60→75
【魔力】 120→155
【スキル】
ノーマルスキル
剣術<Lv3> 斧術<Lv1>
気配察知<Lv4> 気配遮断<Lv2>
採取<Lv4>
回避<Lv2>身体強化<Lv1>
魔力操作<Lv1> 魔力感知<Lv1> 魔力還元<Lv1>
水魔法<Lv1> 風魔法<Lv1> 光魔法<Lv1> 火魔法<Lv1> 土魔法<Lv1> 闇魔法<Lv2>
モンスターテイム<Lv1>
おっレベルが上がったか。
さすがにゴブリンよりも経験値があるみたいだな。
やっぱり魔力特化は変わらずか。
まだLv4だし、あんまり強くなった自覚がないな。
でも今回は力も結構上がったし、益々アサシンに近づいたね。
「・・・」
「どうしたの?おーい。すーずーねー」
「はっ!どうしたのじゃないです!勢いでハイタッチなんかしちゃったけど、今の魔法なにっ⁈いきなりウルフの頭を魔法が貫通したよ!っていうかタカヤ前衛職だよね?なんで魔法なの⁈」
まくし立てるように質問を繰り返しているスズネ。
どうやらスズネは、急に混乱の魔法にかかったようだ。
うんうんと頷いていると、スズネが鋭い眼光で睨んでいた。
「タカヤ。非常に失礼な事を考えている気がしますが、この際良いでしょう。それで、タカヤはなぜ魔法が使えるんですか?」
あれ?怒ってる?
「ん〜。なぜって言われても。僕って動いて避けられる魔術師なのさ!」
歌って踊れるアイドルさっ!て感じで答えてみたが、スズネには冗談として通じていないようだ。
相変わらず鋭い視線を感じる。
「はー。私は中後衛。タカヤが前衛で丁度バランスが取れてますよね。って言ったよね。言ったよね?」
「あぁ確かに言ってたな。まぁ職業は魔術師だがしっかり前衛も出来るから安心してほしいな」
今度は茶化さずしっかりと答える。スズネは観念したようで鋭い眼光は元に戻っていた。
「わかった。ちゃんと聞かなかった私が悪い。現状3体のウルフに対して、全く苦労する事なく狩れてるし、この調子でいこう。ただ、あの魔法ってなに?」
「あ〜あれは闇魔法だよ。影玉と言ってね、狙撃に向いてるんだよ。まぁ詳しい事は企業秘密って事でね」
「そうなの。魔術師が自分のタネを明かすことは愚行……。分かった引き続きよろしく」
「今だ!」
あれから4体のファングウルフを討伐し、ファングウルフの依頼を達成させた。
そして新たな獲物にスズネが照準を合わせ、矢を放つ。
矢はまっすぐターゲットに向かい、右の前足を貫いた。
勢い付いていた
「よっ。これで突撃猪依頼もおしまい」
そう言って、倒れた突撃猪の首を搔き切る。
今回のターゲットは、森と草原の境界付近に現れた突撃猪だった。
突撃猪はこちらを発見するなり、猛スピードで体当たりをしようと向かってくる。
そしてこちらも闘牛士のように、ギリギリでかわしながらスズネの射線に誘導する。
何度目かの回避の後、射線に入った瞬間に、スズネに合図をだした。
なるべく毛皮を綺麗に回収する為、スズネには右の前足の蹄付近を狙ってもらい。
とどめも喉を搔き切った。
本日の成果
ファングウルフ 7匹
突撃猪 5匹
となった。
基本 、《気配察知》スキルで、動きのない5匹以下の群れのウルフを探し、休んでいるところを狙撃。
猪はスズネ援護のもと、喉を一突きにして毛皮も回収した。
戦闘中はステータスを確認できない為、何度かスキルが上がった音がしたが放置していた。
そしてステータスは
【Name】 タカヤ
【age】 18歳
【職業】(1.魔術師(転移者) 2.自由人 )3.魔物使い
【Lv】 8
【HP】 75/75→115/115
【MP】 820/820→960/960
【力】 55→70
【体力】 40→60
【器用】 75→85
【知力】 70→80
【素早さ】75→95
【魔力】 155→190
【スキル】
新規獲得
解体<Lv1>※解体時の仕上がりと速度が上がる。最大Lv10
LvUP
気配察知<Lv4> →<Lv5>
回避<Lv2>→<Lv3>
身体強化<Lv1> →<Lv2>
風魔法<Lv1>→<Lv2>
魔力還元<Lv1>→<Lv2>
解体<Lv1>→<Lv2>
「うん。だいぶ上がったな。やっぱり討伐のクエストはLv上げにもってこいだ」
最後の突撃猪の解体を、狐屋で買ったナイフセットの解体用ナイフで進めながら、ステータスの確認をする。
スキルも含めて大幅なレベルUPに、ついつい口元が緩んでしまう。
「タカヤ?流石に解体しながらその笑いはどうかと思うの。そんなに解体楽しい?」
「いやいや違うよ。やっと依頼が終了したから安心したんだよ!解体が趣味とか危ない人じゃないよ!」
なんだか盛大な勘違いをされているみたいで、必死に弁解するが、スズネの若干引いた目は解体が終わるまで、続いていた。
解体スキルのお陰か、手順やナイフを入れる角度がなんとなく分かり、段々上手くなる解体が確かに若干楽しかったのは内緒だ。
「さて、解体も終わったし必要な数も狩れた。休憩中に毒草も確保できたし一旦帰ろうか」
狩りに夢中になっていたとはいえ、現在17鐘を廻ったところであった。
「うん。流石に疲れたかな。今日はもう帰りましょうか」
途中、野うさぎを1匹仕留め、スズネがもらって大丈夫とのことだたので、有り難く頂戴した。
宿のお土産にしよう。野うさぎ料理得意って言ってたしな。
そんな事を考えながら1時間ほどで、門にたどり着いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます