第11話 ベスト4を目指して vs酒々井高校

翌日の学校では女子サッカー部が話題の中心だった。

男子生徒『あの幕張南を倒したんだって!』

女子生徒『優勝できちゃうんじゃない!?』

男子生徒『しかも、皆可愛いんだよ!』

女子生徒『マネージャー立候補しようかな』

男子生徒『なあ吉沢、お前なんでマネージャーになれたんだ?』

吉沢『後藤先生から直々にオファーが来たんだ。広瀬も一緒にな。』

男子生徒『いいなぁ。』

女子生徒『ねえねえ!飛鳥って昨日2点決めたんでしょ!』

飛鳥『ま、まあね…。』

女子生徒『次はどことやるの?』

飛鳥『次は土曜日に成田のサッカー場で酒々井高校とだよ。』

女子生徒『みんなで応援に行ってもいいよね!?』

飛鳥『もちろんだよ。』

放課後

つかさ『それで、私も美春もクラス内外から話しかけられちゃって…。』

美春『つかさは試合に出てるからいいけど、私は出てなかったんだよ?』

咲『美春は北高から1点取ってるじゃない』

美春『まあ、そうだけどさ…。』

後藤『はい、それじゃ集まってくれ。』

22人はすぐに集まった。

後藤『分かってる人もいると思うが、土曜日に成田運動公園で酒々井高校とだ。試合を見ていた限り、突出しているわけでもないし、結果を見るとわかるように2試合とも1点差で勝っている。』

広瀬『それで、スタメンを発表しますが、温存を兼ねてメンバーを大きく変えさせていただきます。』

スタメン・ベンチは以下の通り。

スタメン

GK 12 愛子

CB 19 雛

CB 13 真希

LSB 20 仁美

RSB 15 美春

DMF 16 柚月

LSW 22 咲

RSW 14 花

OMF 18 伊織

OMF 17 梨子

CF 21 瑞希

ベンチ

1 夏海 2 光 3 飛鳥 6 マヤ 7 かれん 

8 亜紀 9 桃子 10 つかさ 11 千景


吉沢『キャプテンは柚月さんにやってもらいます。落ち着いた試合を展開すれば勝てる相手です。頑張りましょう。』


ベスト8進出校組み合わせ

暁月vs印西

市橋vs日大船橋

流谷vs山武

佐倉中央vs酒々井


試合当日。会場には酒々井高校の生徒、サポーターはもちろん佐倉中央の生徒とサポーターが観客席を埋め尽くしていた。成田は佐倉と酒々井からほど近いのでサポーターが多いのだろう。酒々井高校は女子サッカー部が12人しかおらず、ベンチの1人は先の柏第三高校との試合で負傷したので交代がいないという状況だった。試合もベンチメンバーが大半の佐倉中央ですら易々とこなせていた。前半に瑞希、伊織、花が決めて3-0で折り返していた。しかし、酒々井高校は誰も諦めなかった。結果としてフルタイムで点は取れず、8点差が着いたがファールのない素晴らしいゲームだった。酒々井高校は握手の際、1人1人が感謝を伝えていた。負けたことを感じさせないノーサイドの精神だった。

他の高校の試合結果は以下の通り

暁月6-0印西

市橋2-2(PK6-7)日大船橋

流谷2-1山武

佐倉中央8-0酒々井

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