第8.5話 試合後

時刻は13時。家に帰るとしても微妙な時間帯だ。

美春『つかさ、愛子、今から咲と瑞希と仁美と一緒に幕張のイオン行くけど来る?』

つかさ『行く行く!』

愛子『じゃあ、私も一緒に行かせてもらうよ。』

6人はイオンで昼食を摂ったのち、劇場を観たり、ゲームセンターで遊んだり、ウィンドウショッピングを楽しんだりしていた。そんな中、

仁美『あれ?あそこにいるのってキャプテンと夏海さんと飛鳥さんじゃない?』

瑞希『本当だ。向こうもガールズショッピングしてるのかな?』

咲『あ、あそこって…』

3人が入って行ったのはスポーツ一筋の者には程遠い“ザ・女子”が入るような店だった。

つかさ『見に行ってみない?』

全員の顔がニヤリとする。6人は3人の後をそっとついて行った。そして、試着室の前には夏海がいる。

夏海『あれ?みんなも来てたの?』

愛子『今、お二人は何をしてるんですか?』

夏海『ふふ。見てればわかるわよ』

数分後

飛鳥&光『どうかな?』

2人は夏海以外の6人を見てサーっと血が引いていくような感覚がした。2人が来ていたのは普段着ているジャージやサッカーシャツとは程遠いワンピースとミニスカートだった。

飛鳥『ちょちょ!なんで!?』

光『うう…。よりによって一年に…。』

桃子『よ!私たちもいるぜ!』

梨子『ちょっと!店の中では静かにしてよね!』

愛子『うわっ!?桃子さんまで!?』

夏海『あら?一緒じゃなかったのね』

桃子『いや〜、つかさ達がこの店に入ってったからついて行ったらこんないい物が見られるなんてなぁ〜』

飛鳥『桃子には一番見られたくなかった…』

光『私もだ…。』

夏海『せっかくだし皆もどうかしら?』

結局全員いかにも女の子らしい服を買った。

夏海『みんな可愛いわよ。写真撮りましょうか』

この写真は夏海の家にあるアルバムに収録された。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る