『35』 被害者、四方面 美景。

        1つ前のページ⤴『14』



 被害者の話を聞くことにした。

 被害者たちの客席は、俺たちの客席から店の入口側に少し歩いた所にあった。


「こんにちは。ダンゴが無くなった件について、少し話を聞かせてもらえませんか?」

「えぇ、あぁ、はい」

 ただのダンゴではない。UGDがなくなったのだ。男は放心して言葉もないようだ。

厭生いとう 弗篤ふぃーとと申します。探偵をやっています。今回のダンゴ盗難事件、ほんの手すさびに捜査させていただきます。このお店の店長には話を通してあります。よろしいですね」

「はい」

 本当は、店長にきちんと話を通してあるわけではなかったが、後で伝えておこう。こちらには制限時間がある。スムーズに話を聞くためには多少の嘘は仕方がない。

「僕は四方面よもつら 美景びけいといいます。俳優をやっています。あまり事件という形にしたくないのですが、仕方ありませんね。なんでも聞いてください」


◇選択肢

・ダンゴの注文について→『37』ページへ



・所長について→『6』ページへ



・同席の女性について→『19』ページへ


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