　　　　　　　　１つ前のページ⤴『２８』

「今日のお会計、ですか？」

　お金の話をする時の所長の目はマジだ。

　俺の背筋は自然にピンと張り、緊張感が空気を張りつめる。

「そ。あなたが、きちんとこのダンゴ盗難事件の犯人を捕まえられたら、私が払ってあげる。制限時間はあと、１時間ね」

「い、１時間以内っすか？」

　時間制限を設けられると、心配になる。

「当然でしょ。今日はこの後舞台を観に行くんだから、悠長なことを言ってられないわ。なる早でよろしく。もちろん、お会計を支払ってくれるならギブアップもアリだからね」

　・調査開始→『１４』ページへ

　・ギブアップ(1万円)→『５６』ページへ

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