『33』 違和感
1つ前のページ⤴『26』
「あ! 見つかったんですか。それですよ、UGDの串!」
ただの串だが、白ゴマの香ばしい香りが漂ってくる。一体、何味だったのだろうか。
「どこにあったんですか?」
バックヤードにあったことを伝えた。
「バックヤードというと、トイレの向こうですね。お客様は立ち入り禁止なんですが……。今はバイトが病欠で休んでいるので、ここにいる店員は私だけです」
店長が串を隠したのではないのなら、誰かがバックヤードに侵入して隠したということだ。
店長は串を隠すことはない。それは先ほども推理したように、店長は串があった方が犯人だと疑われにくいからだ。串を隠すということは、そもそも注文されていなかったのではないかと、店長を疑う行為だ。自らが疑われるような行動はしない。
店長は、串を見て首を傾げた。
「おかしいな。金粉と銀粉はわかるけれど、不思議な色のキラキラが見えるなぁ。赤いキラキラがついているよね。どうしてだろう」
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