第6話

入口の浅いところを何度も擦られるから、ぼくはイヤなはずなのに無意識に腰が揺れる。


「本当に嫌だと思ってる?」


すぐに強い振動が奥へと迫ってきて、内壁がズルリと擦れたのと前立腺をいきなり突かれたので、一気に天へと昇った。


「いやぁアァァァァ!!」


ヒクヒクと身体を震わせながらヒサメを見ると、ヒサメは複雑な顔をしていた。



 「ヒ、サ……メ?」


君がそうさせたのに、なぜ君がそんな顔をするの?

速度を緩めたヒサメの頬に触れると、ヒサメの瞳を奥が揺れていた。


「イヤイヤなのに、ドライでイくってなに……?」


怒っているようでもなくさっきまでの威勢が嘘みたいだ。


「まだ、付き合ってなぁ……お願い」


弱々しいけど、優しく抱きしめられるぼくちん。


ヒサメは本当に不思議な人だ。



 「気分転換にアイス食べようなぁ」


ぼくの頭を2回撫でてからヒサメはぼくから離れ、部屋の隅にある小型冷凍庫からピンク色の棒を出して戻ってきた。


「ただの白より色があった方が映えるし……ミツには赤系が似合う」


凍ったチューペットの真ん中を捻り切ると、ぽたぽたと赤い蜜がしたたる。


もったいないと思って、左手に握られた方にかぶりつく。


「そういうとこ、好きぃ」


優しい声が聞こえたから上目遣いでヒサメの顔を見ると、ギラギラした目でぼくちんを見ていた。


「オレのチンポだと思って大事に舐めてな?」


また低い声でしっかりとした口調に戻ったヒサメ。


でも、なぜかそっちの方が安心する。

 「んっ? アッ、ああ……ハウっ」


なぜか右の乳首が冷たいもので力強くグリグリと押され、ビクンと身体が震える。


その拍子に口から漏れた汁が首を伝い襟のないワイシャツに染みる感覚がした。


「気持ちいい?」


「ひもち、いいでちゅ」


「男なのになぁ」


クスクスと笑いながら次は左の乳首をグリグリするヒサメ。


気持ち良すぎて口元が緩み、また一筋赤い線が下へと伸びていく。


「ぼくひん、またイきそう……でちゅ」


忘れていたはずの振動がゆっくりとぼくのちんちんの根元に集まってきたのがわかる。


「何回でも、イッたらいいわ」


流れてくる赤い汁、押し付けられる甘い汁……冷たかったものがぼくの体温で溶けていって馴染む。


最後の汁を飲み込んだ後、頭が真っ白になったぼくちんは思いっきり叫び声を上げた。

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