第24話千里眼24区へ
「これが24区か…」
茂は、畑中の居るピクシーの調査で一人で24区に来ていた。
改めてくると、すごい街だな…
街の東側は、カジノホテルや商業ビルが建ち並び、西側は居住区のタワーマンションが多くて、格闘技イベント等が行われている体育館のようなドームがある。
高層ビルの間には、モノレールが走っていて、24区をぐるっと一周できるようになっていて、ビルの5階部分に居る人達は、下に降りなくても移動できるようになっている便利な作りになっていた。
「ここで走っているタクシーは電気自動車で見たことない車種だ。s&k観光?三星自動車のマークだ。確か、自動車事業は撤退して、豊中自動車に吸収されたはずだが…」
茂は、スマホで写真を取りつつ、ピクシーのある西側周辺に向かっていた。
「24区の西側には、関東近辺のギャングが所属している格闘技事務所がある。そいつらの団体名は〝JOKERS〟で、そいつらが多分、ピクシーのビルの周辺の警備をしているはずだ。くれぐれも気を付けろよ」
と京也君と花道君が言ってたっけ?
こんなに詳しく教えてくれるなんて、あの金田さんもすっかり落ち着いたな。
確か、ピクシーの入ったビルの名前は、松方ビルで7階建の最上階がピクシーか。
どんどん西側の奥に進んでいく茂だが、それっぽい雰囲気の男達が見かけるようになり、この辺りは、元気が良かった頃の歌舞伎町のようだった。
東側にしろ西側にしろ、どちらにせよ子供が一人で来るような所ではなかった。
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