第9話 美味しい食事

 少々ウトウトしながら体を起こし、目を開けるとコップの縁のような物を近付けられて酷く驚く。


「!!?」

「あ、おはよう♪水、飲んで。大丈夫、毒なんて入ってない。」


 女帝が1口飲んだのを確認してからコップを受け取って中の水を飲む。


「それ飲んだらテーブルの席に就いてね。」


 何やら楽しそうな女帝に背筋がゾワリとし、コップを空にしてから足早に席に就くと見た事のない、美味しそうな料理が並んでいく。料理や味、食べ方の説明が始まり、それに従って食べるとなかなかに美味しい。


「こっちも試してみる?あ、足りなければまた作るよ。」


 ここに来て初めて楽しくて、人生で初めてお腹いっぱいになるまで食べた。

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