白色の金魚

徳の高い袈裟のような艶やかな緋色は

焼けた灰のように真っ白になって

角のように身体を弄らせ

白い丸のなかに黒い丸を描いたような目で

私の心を貫通させた


白い腹を見せながら捻れた金魚

天の糸に引かれて

ゆんゆんと上に昇ってく


もう動かない金魚

ゴミ箱に連れていかれた死ろ色の金魚

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