第3話 中学校生活

「山田の席、あそこな。」

「あ、はい」


先生の指さした方向にある席はかなり衝撃的だった。周りから避けられるかのように孤立されていて、まるで無人島のような席だった。

でもある意味今の僕にピッタリの席かもしれない。何故なら今の僕は、周りから避けられるかのように冷たい視線を送られていて、孤立しているからだ。


「あいつにピッタリの席じゃん」


誰かがそう言った。


『 ほらね、やっぱりだ 』


僕の予想は当たった。自分の考えていたことが当たって悲しくなったのは、これがはじめてだった。


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