第4話 中学校生活②
その日はバスケの授業だった。僕はパスを貰えなかった。だけどパスを貰うしぐさをすることもなかった。シンプルに怖かったんだ。変な目で見られるのが。目立ちすぎとかそういう感じに。だけど
「 おい山田!やるよっ」
なにか裏がありそうな微笑みを浮かべた彼は僕にボールを渡した。怪しいとは思ったが活躍できるチャンスだとも思い全力でプレイした。まず最初に前にいるディフェンス2人をドリブルで抜いてから、ダンクシュートを決めた。
「よしっ!」
僕がそう言った瞬間だった。
「あいつバスケ上手かったんでしょ?なに初心者相手にマジでやってんの?クズすぎっしょ」
彼が言った。また裏がありそうな微笑みを浮かべていた。彼の名前は三上翔太(みかみしょうた)。クラスのリーダー的存在だった。
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