第7話

今回は雑談系のお話です。

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「ねえねえ楓さん、夏休みどこか行く予定

 ある?」

「…とくに。零人は?」

「ん~僕もとくに何も聞いてないなぁ」

 話にも出て来たようにもうそろそろ夏休みに

入る。

「けど楽しみだなぁ!プールも行きたいしどこ

 か遠いところに行くのも良いよね!」

「…楽しいと思うけど行く人にもよる」

「うっ!ま、まあその通りだけど」

「…ところで零人はどうするの?」

「?何が?」

「…クラスで出た話」

「ああ~」

 僕らのクラスでは夏休みに入ってすぐにクラス会をするらしい。

 ほとんどの人は行く予定だけど僕と楓さんは

まだ決めてない。

「う~んどうしようかなぁ。迷ってはいるんだ

 けどねぇ」

「何々どうした?」

 いきなりクラスのイケメンリア充が話しかけてきた。

 楓さん以外と喋るのは久しぶりだから少し緊張する……。

「い、いや~クラス会どうしようかって悩んで

 て」

「おいおい女子の私服姿が見られるんだぞ?」

「え!本当に?!」

 前に誰かがこのクラスの女子は他のクラスの女子に比べてレベルが高いとか言ってたような………?

 僕も曲がりなりにも男子なので、普段見れない女子の姿なら見てみたい。

 と、行くことを決意していると、

「痛っ!」

「どうした?」

 いきなり椅子を蹴られた。

 僕は椅子を蹴った張本人の方を向くと、めちゃくちゃ不機嫌そうな顔をした楓さんがいた。

「…私は行かない」

「か、楓さん?!」

 楓さんが素早く帰る準備をして足早に教室を出ていく。

 やばいよなぁ絶対に楓さん怒ってるよなぁ。

「で、お前はどうすんの?」

「あ、ああ僕は」




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「か、楓さ~ん!」

「…」

「ちょっ無視しないで?!」

「…何?」

 急いで支度をし、楓さんを追いかけてきたがやっぱりまだ機嫌が悪かった。

「ど、どうしたの?いきなり帰り出して」

「…別に。他の女子見てにやにやしてれば?」

 まさかこれは嫉妬しているのでは?!

……そんなわけないか。

「行かないよ」

「…え?」

「行かない。断ってきたよ」

「…どうして?」

「僕を待ってくれている可愛い女の子が

 いるからね」

「~~~っ!」

 理由を喋り終えると楓さんがいきなり顔を反らした。

 い、今の発言気持ち悪かった?!き、嫌われたらどうしよう!と、負の感情が流れ出しそうになると、

「…ありがと」

 いきなり楓さんがお礼をしてきた。

 僕は何にお礼されたのか分からなかったが、

「どういたしまして」

と返しておいた。

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「ところで楓さん。さっきは何で怒ってたの?

 僕何かした?」

「…好きな人がほかの人にデレデレしてたら

 嫌でしょ?」

「た、確かに」

「…それに」

「それに?」

「…零人がデレデレするのは私にだけで

 良いから」

 僕らがこんな会話をしていると、周りにいた人達は生暖かい目で見てきたり胸を押さえている人がいたのは何故だろう?

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