第3話

「先生、楓さんは?」

「楓さん?ああ、音無なら今日は風邪で

 休みだ」

「そ、そうですか」

どうやら今日は楓さんが体調不良で休みらしい。

そう言えば昨日も具合悪いとか言ってたような?

どうしよう、一日の楽しみの大半を奪われた気分。

うんうん唸りながらたどり着いた答えは……

「よし!お見舞いに行こう!」

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ピンポーン


『はぁーい、今出まーす」


ベルをならすと中から女の人の声がした。

「はいはい、何でしょう?」

「あ、あのすいません。楓さんのクラスメイト

 の……」

「…もしかして零人くん?」

「は、はい!どこかでお会いしたことが?」

「いや、今日が初めましてだね。

 何で知っているかは、いつも楽しそうに楓

 が君の事を喋っているからだね。」

「楓さんが僕の事を?」

「そうそう。ところでお見舞いに来てくれたの

 かな?」

「は、はい。あと学校からのプリントも」

「ありがとう。ここでもなんだし一回上がって

 」

「あ、ありがとうございます」

僕は一回家に上がらせてもらうことにした。

この綺麗な人は、楓さんのお母さんらしい。

あまりにも若いから、お姉さんかと勘違いしていた。

楓さんは、部屋にいるらしいので早速むかうことにした。




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「楓さん?入るよ?」

部屋の扉を何回かノックし、何も返事が来なかったので寝ていると考え、静かに入ることにした。

部屋に入るとやっぱりベッドで寝ていた。

僕はそっと近づき、楓さんのおでこに手をのせると、

「あっつ……、結構高いな」

心なしか苦しそうだし、顔も赤い。

大分具合が悪いようで、長居してもかえって逆効果だと考えそーっと部屋を出ようとしたことで事は起きた。

「……んー?零人?」

「あ、楓さん。起きた」

「んふふー、零人だぁ」

「ちょっ!楓さん?!」

楓さんは寝ぼけているのか、起きたと同時に僕をベッドに引きずり込んだ。

「れ~いと、れ~いと♪」

「ちょっ!これはまずいよ楓さん!」

楓さんはベッドに引きずり込んですぐに抱きついてきた。

お胸の方は控えめと思っていたが、意外と柔らかく、そして体全体も柔らかいので僕の理性がぶっ飛ぶところだった。

「…夢ならなにしてもいいよね……」

あれ?何か嫌な予感が………


ちゅっ


「……え?」

いきなり頬に柔らかい感触が……。

「んふふー!キスしちゃった!」

「んがっ!」

や、やばい。キスされたのも十分やばいが、いつもは見せないデレ100%の楓さんが可愛すぎる!

もちろんそれだけでは終わらず、終始抱き締められ、頬をつつかれ何回も頬やおでこにキスされ、最後には疲れたのか寝てしまった。

それだけで限界だったが、最後に寝言で、

『れいと……大好き』

と言われたのはやばかった。

呟いた瞬間僕は、楓さんを起こさないように尚且つ迅速に抜け出し、部屋を出て挨拶し、一瞬で帰った。

この時だけは、自分のヘタレっぷりに感謝した今日この頃であった。




おまけ①

「…ねえ、零人昨日部屋に来なかった?」

「な、何の事かなぁ?」

「…んー、気のせいかなぁ?

 夢だったのかぁ」

「ゆ、夢で僕が出てきたの?」

「…うん」

「ゆ、夢の中で僕に何したの?」

「ひ、秘密!」






おまけ②

夢の中の楓


ん?あ、零人だぁ~


い、行かないで?お願い。


ゆ、夢なら少しくらい……いいよね?


すー、はー、すー、はー

や、やばい。いい匂いすぎる。


唇は恥ずかしいけど、ほ、ほっぺくらいなら…


ちゅっ………ちゅっ


し、しちゃった!おでこにもしちゃった!



れ、零人?い、行かないで~!






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不定期と言いながら三日連続の更新………。

皆様ハートとお星さま本当にありがとうございます!

帰ってきたら、PV数とフォロワーさんと星がたくさんついていてびっくりしました!

今、幼馴染みの方とこっちの方を専念するか大変迷っております。

出来ればどちらも更新したいですが、私にもモチベーションというがありまして………

それでも毎日更新は続けて行こうと思います。

読んでくれてありがとうございました!


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