一言で言ってしまうと、作者様の思惑がどうあれ、めちゃくちゃ可愛くて、ほのかに耽美な——というより、えい、言ってしまおう、
「こりゃBLだろ?」
という吸血鬼譚です。
だって可愛いんだもん。主人公格のユリウス(神父)の無防備さとか。パワープレイ気味のアイザック(吸血鬼)の超直球勝負の物言いとか。脇役のカップリングが好み、という方には、やっぱり吸血鬼でバーのマスター・オスカー(世話焼き)×こっちは人間のルーク(能天気)もいいな。
ユリウス神父が結構ヘビーな過去を背負っているらしいことは何度も言及されているんですが…ゴメン、そっちよりも、「えっ、吸血鬼モノでこの関係性は…」の方に意識が吸い寄せられてしまう。1話目を読んでそう思えないアナタはおそらく聖人君子でしょう。
というわけで、他の方の目にはどう映るのかが知りたく、まだ本編の途中だというのに、血迷ったレビューなど書いてしまいました。
BL(レビュワーの偏見)のところは無視しろ、というのでしたら、何も考えずにアクションシーンを楽しむのもアリ。それでも、どうしたって、主役級のあの2人(+脇役)が出てくるので、そこから目を離すことはできないんですけどね。