第5話あまがみまんでー

『またしけた顔してるねー』とかなり背が低い女が自分の顔?を見て笑ってきた。

マスクで顔が覆われてるんだから分かるはずないだろと思い反論する前に

『あ。マスクしてるからわからないやー。ごめんね⭐』と益々頬をあげてニヤニヤしている。

うっざいので歩く速度を早めても

『あれ?怒った?怒ちゃった⭐』と言って煽りながら着いてくる。

縫と乾はかなり身長差があるので早足にすれば歩幅の差でどんどん引き離せるように見える。

しかし実際は離れる所か背中にぴったりと張り付いている。

周りから見たら奇妙な2人に見えるだろう。

コバンザメのようにぴったりに張り付いてくる乾に向かって『やめい!』と体から引き離せす為に背中に手を回すがどうしても届かない。

乾の体が小さい為に死角に隠れてしまっているのだ。

『やめませーん⭐』と煽ってくる。

今まで見て分かるようにこいつはかなり性格が悪い。やめろと言うともっと激しくやってくるしそれでトラブルこともあるくらいだ。

そんな性悪と俺は残念な事に友達とゆう事になっている。

他のクラスからはトラブルコンビと言われている。

何か事件があるたびに自分達が疑われその誤解をいつも自分達で解いている。まぁ腐れ縁みたいなものだ。


まぁこいつは一回やり出すいくら言っても聞かないしコバンザメ状態は

気にしないことにした。

乾を無視して学校に向かっていると

『そういえばさ、最近なんか教会みたいの出来たよね。』と縫に言ってきた。どうやら煽りモードから雑談モードに切り替わったらしい。


乾が言っているのは多分川崎教会の事だろうか。川崎とはこの町の名前で町のはずれの方に乾が言った通り

小さな教会が先月建てられたと思う。(ちなみに川崎教会とは周りが言っているだけらしい。)

『確かに出来たけどそれが?』


『あそこって何やってるんだと思う?』

『さぁ?宗教とか詳しくないけどお祈りとかしてるじゃない?』

どこもそんな物ではないだろうか。

それを聞いた乾はニヤリと笑い


『噂によるとね扉を開けようとしているらしいよ。』

と乾は楽しいそうにその事を言った。

乾が笑ったのはその事がにわかには信じられないと言った小馬鹿に自宅笑いだと思う。


しかし縫にとっては周りが一瞬で冷たくなるような言葉であった。

扉。二度思い出したくない。

扉。二度経験したくない。

縫が今考えている物と乾が言っているものが同じかはわからない。

ただ今日懐かし夢を見た事と『扉』

どうしてもつながっていると思ってしまう。

色々考えていたせいでその後乾が何か言ったいたがほとんど耳に入らず生返事を繰り返していた。

途中から乾がちょっと涙声になっていたが全く気がつかす

夢追魔法学園にそのまま到着した。






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キラキラ夢うつつ かな @aaa25

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