第2話しばらく後

気がつくと縫は、ベッドの上で寝ていた。布団ーかぶって寝たはずだが布団はベッドから落ちていた。最近もう暑いし寝ている内に無意識に落としてしまったのかも知れない。


だからだろうか。夏の暑さの寝苦しいさがあの懐かしい場所を見せたのだろうか。


今何時だ?と時間を確かめる為に枕元にあるスマホを取ろうとすると強い光が顔を照らした。


この部屋には窓はない為この光は太陽によるものではない。なら、と縫が周りを見る前に『これどう!光ってる?』と寝起きにはきつい声で星子は聞いてきた。星子は自分の頭側に立っておりそこからライトのようなもので縫を照らしついた。


今起きた縫とは違い星子は完全にエンジンがかかっており、今にも発車しそうな勢いを感じた。


『これすごいんだよ!私が強く掴むでけで。』とライトの柄をぎゅっと握るとライトは更に激しい縫を照らした。正直疎うしい。星子はそんな事知らずに『ほらほら!』とどんどんテンションが上がっていく。


この光景を見ていたら分かるとは思うが星子は光っているものが大好きだ。これは始めてはの事ではなく毎朝やってくる為に自然と縫は早起きになっていった。正直最初の方は、雑な起こしかただとは思ったがまったく生活リズムが出来ていなかった縫にとってはとても助かった。


だが今はもう健康的な生活を遅れている為、朝の恒例行事はキツい。


とと言うのも自分が早起きになるつれに星子が起こすのも早くなっていくからだ。


そして、毎日違う光っているものを持ってくる。


ても、止めることは出来なかった。


なんで星子が光で起こすかは、縫は本当は理解をしていた。自分の勝手な都合で止められるはずがなかった。


縫は自分に向かって楽しそうに光を当てる星子に向かって『おはよう』と答えた。


その言葉を聞くと星子は光の強さを弱めて『おはよう。お兄ちゃん』


とさっきとは違い落ち着いた声で答えた。


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