第26話嵐のよる。
🐞🐞読めなかった方の為の
あらすじ。🐝
夏歌と、歌音が、恋仲と勘違いした
夏歌は一将を歌音に譲る為マンション
を出た。
格安アパートに戻りふろで、リセットを兼ねてのんびりしていると
幽体離脱をした一将が現れる
一将も夏歌も一将が霊体だと兄貴の
電話を受けて知る。
一将が、酒を飲みすぎてトイレで倒れていたのを兄貴が発見し救急車で
病院へと搬送されていた。。
夏歌と別れるくらいなら
一将はこのまま旅立つと言うが夏歌
の説得で思い留まる。
無事意識不明の体と対面し
一将は元の体に戻り 夏歌も又
一将と生きて行く事になった。🐝
入院して2日で退院した。
1日で2回も搬送され、救急隊の
人達には迷惑かけっぱなしで
申し訳無かった。
「親方様、どうやら丸く
おさまりました。
今2人を覗いて参りましたが
雨降って地固まるとは誠にこの
事にござりまする。」
「フムフム、そうかそうか‼」
「垂水光源(こうげん)め‼
色情霊を操り我が、子孫に手を
出した罪、容赦せんぞ‼」
「そろそろ、頃合いでござります。
やつが何処に隠れているか
探しておりまする。」
「親方様みつけました。」
一人の武将が走り入って来た。
「なにっ‼」
初代前田家当主は立ち上がった。
「何処におるのだ垂水光源は‼」
「ハッ‼ 事もあろうか浮浪者に
なりすまし、前田家の納屋に住み着いておりました。
なんと、誠か!‼
ピューン
スックと立ち上がり
前田拓鳴は白い光の玉となり前田家
目指して飛び立った!
皆の者親方様につづけー💥
幾つも流れ星の様に駅前のタワーマンションの上からとびたつ白い神々しい
光を見える人は見たらしい。
アッとゆうまに前田家に着くと
納屋には確かに浮浪者がいたが
気を失って倒れていた。
「遅うございました。
奴は又誰かに乗り換えております。」
「探せ━━━━━━━‼
垂水はまだ屋敷に居るぞ━━━━━‼
探せー」
前田拓鳴は叫びながら垂水光源を探した。
上屋敷は突風が吹き、木々はしなるように揺れ雷もビカビカと光っていた。
するとお経が流れて来て
前田拓鳴は ガシッと掴まれたように
動けなくなった。
拓鳴に着いてきた者達も金縛りに
あった様に動けなくなった。
「クソウ、祈祷師に乗り移ったか
祈祷師に封じ込みの術をかけさせたのか?」
すると前田拓鳴の体が黒くなり始めた。
《《アーツハハハハハフフッアハハハハ
◣ω◢)》》
「久しぶりじゃのう!
前田拓鳴、ワシを覚えておるか?」
白装束を纏い白髪の髪を振り乱し
目は血走りゴツゴツとした
足で垂水光源は現れた。
「戯け‼
オノレ垂水光源‼
よくも我が子孫にふざけた事を
しょうったな‼💥💢💥」
「お前が我が一族にしたことを
許せんからじゃ‼
娘、舞姫は縁談が決まり、
嫁ぐばかりだった。
お前のせいで破談になったわな‼💢」
「垂水光源、お前が村人より
年貢を取り立て村人は絞るに
絞られ、我が屋敷まで助けを求め
て来た。
ワシがこの地を訪れ、様子を見に来た
時は、何人もの村人が苦しみ
娘を取り立てられ、人買いに売られ
年寄りは死に耐えて散々な地獄絵
だったぞ‼
ワシはそれに我慢ならず
お前、垂水光源、お前を打ったのだ‼」
「縁談が上手く行けば
村人も落ち着く手筈だったのだ‼」
「その前に何人もの民が
死んでしまうだろう💢💥」
「目的は一つだ‼
前田家を潰し
土地は返して貰うぞ
我が一族の土地なのだからな‼」
垂水光源と前田拓鳴はお互い目を
血走らせ睨み合った!
雷は地響きを轟かせビカビカと
滝のように空から落ちてくる。
「そんな事をさせるか‼」
「ꉂꉂあははは
お前の魂はもうすぐ黒くなり
消滅する。
どう動くんだ‼」
くるりと白装束を着た祈祷師は
前田家の聖なる仏間に胡座をかき、
声高くお経を読んだ。
無ー無官浜花虚来仏 案鳴家系一仏他
来仏他〜亜川西野虚履空間罪人
・・・
少し離れていた為運良く、頭に矢が刺さった武将にはお経の力が届いていなかった。
武将は、拓鳴の子孫
一将が心配で病院にいたから、駆けつけるのが遅れていた。
武将は白い発光体になり前田家から
飛び立った。
「ちゃーんと寝てないとダメだよ。」
夏歌は一将の食事を用意して
食べるように箸をわたした。
ブロッコリーのサラダと
春巻き、野菜タップリポトフ
ステーキを用意していた。
「ウマー‼」
一将はガツガツと食べた、なんせ
1週間柔らかメニューだったのだ・・・
やっと今日から普通に食べられるようになっていた。
そんな幸せな時間は夏歌の悲鳴
と共に終わった。
ギャアァァァァ━━━━‼
ギャーギャー。゚。
突然夏歌が叫んだ、カーテンが揺れ
そこから矢が頭に刺さった武将が
血を流し、突然現れたのだから、そりゃあビックリするわな。
「若様‼」
「だっ、だっ、だれ?だれ?
若様?って誰?
キョロ、キョロ」
「し、しかも落武者‼
ち、血が血が血が、頭からち、血が
い、痛そう‼ 槍とってあげましょうか?ヤリ」
夏歌は目を細めて彼を見た。
「ん?」
一将も見覚えのある姿形を見て
アッ
「あ、貴方はあの日の‼」
一将は思い出したように叫んだ。
「覚えておいででしたか!
前田拓鳴家臣、守谷重篤と申します。」
「ああ、あの時はありがとう
ございました。」
一将は武将を見て頭を下げた。
「な、な何を若様
私ごときに頭を下げられては
なりませぬ。」
「だっだれ?」
夏歌はビビりながら一将に聞いた。
「俺がトイレで倒れていた時
世話になったんだ。」
「いえ若様、貴方が色情霊に取り憑かれた時、頭の痛みで色情霊から
解き放ちておりましたのは
私の仕業です。
誠に申し訳ありませんでした。💦」
「あ、あのラブホから搬送され
た頭の痛みもそうなの?
守谷さんがそうさせて一将を
守ってくれていたんですか?」
幽霊慣れした夏歌は案外早く
守谷重篤を受け入れていた。
「はい…、妹君の時もでございます。」
「は?
歌音ですか?」
「歌音様が初めお泊まりになられた
時も色情霊が取り付いておりました。」
「はああああーあ‼一将
どう言う事?
アンタやっぱりぃ💥💢💥」
「いやいやいやいやいやいやいやいや
俺は知らないって!
本当に・・・な、守谷さん。」
「はい。
全ては垂水光源の仕組んだことに
ござります。
一将様の意思は動いておりませぬ。
私が憑依致しましたゆえ
何もおきてはおりませぬ。」
「そ、そうなの?なんか
怪しいなホントニ?」
「本当にホントの事だよ。
(꒪ω꒪υ)アセッタ」
「昔から据え膳食わぬは男の恥
と申しますゆえ、如何な物かと
思いましたが・・・
ん?
いえいえそんな事はどうでも宜しい
のです。
今親方様の一大事で、
早く御屋敷へお向かい下さい
前田家の一大事でございます、
詳細は行きながら申し上げます。」
なんか分からないが
切羽詰まった様子は、
生きてる人も亡くなった人も
同じだ。
元々人なのだから。
「とにかく行くぞー‼」
一将の言葉に押されるまま財布だけ
握ってマンションを飛び出した。
何時も高速半分迄来ると馬が現れ
迎えてくれるのに、今日は一頭も
現れない!
守谷さんの言っている危機は
下屋敷迄及んでいるのか?
上屋敷は武将
下屋敷は商人
この2つの種類の霊が別れて現れる。
前田家の下屋敷に着くと何も変わらない。
「おや、夏歌どうしたんだい‼」
お婆ちゃんだけど何か違うのが
分かる。
さっき車の中で守谷さんが
「誰とも喋ってはなりません。
たとえ前田家の人でも‼」
そう言うと守谷さんはスッと消えた。
(⊙⊙)!!夏歌と一将は(⊙⊙)!!
いやいやいや充分、幽霊でしょう
スッと消えるのは幽霊の特徴、
夏歌も一将もそう理解していた。
「とにかく主語は禁止‼
守谷武将の言う事は聞こう。」
でも
お婆ちゃんには悪いと
思った夏歌は声をかける。
「おばあ・・・💦」
一将がクイッと手を引いて首を
振った。
一将は厳しい顔をして夏歌をジッ‼
と見た。
お婆ちゃんは異様✧"✧な目をして
ジッと立っていた。
「あれは違う。
ヤッパリ何かが起きている。」
夏歌も頷いた。
一将は夏歌の手をシッカリ握り
夏歌を連れて来た事を後悔していた。
暗い道を歩いて上屋敷に上がる
使用人は何時もの様に働いている、
が様子が違う。
生気を吸い取られたように蒼白い
顔をしている。
屋敷の上には半分白く光った発光体
が豆電球を吊るしたように
沢山散らばりいくつも光っていた。
ポッポッポツ
その電球が黒くなり、一つづつ消えていく。
一際光る発光体は、
半分黒くなりかけていた
傍に守谷さんが立っていて
「一将様、夏歌様」
跪き、
「我が主人、前田家創始者
前田拓鳴様にございます。」
一将は呼ばれるでもなく拓鳴に
近付いた。
拓鳴の目がカツ‼と
ちばしりながら見開き一将と目が合った。
一将の体が輝き、スーっと発光体に
近付いた、柔らかく夏歌の手を離し
一将の体は上へ上へと上昇。
夏歌はその様子を下から目を真ん丸
に見開きみつめていた。
一将と拓鳴の身体が重なり
発光体は一将の体に入って行った。
2人は地に足を付け、仏間へと
ドカドカと足音を響かせ進んだ。
一将の体に入った前田拓鳴は
垂水光源がいる仏間を開けた
サササー!
仏間が開くと光源は振り向いた。
それより仏間に鎮座する
佛様を見て驚いた。
鎖で動けないように、結界がはられ
星の形の真ん中に座らされていた。
先祖代々受け継いで来た佛様の有り得
ない姿が露見した。
前田拓鳴の怒りは収まることは無く
「垂水光源、ゆるさんぞー
この仏様は我が実家、前田家の
我が祖父より貰い受けた仏像じゃー
許さんぞ💥💢
親方様の💢💥怒りは爆発‼
垂水光源‼経は効かぬぞ‼💢
前田拓鳴は叫んだ!
白装束を着て白い髪を振り乱し
振り返る垂水光源は鬼の形相だった。
エーエイッ‼覚悟いたせー💢
拓鳴は腰に収めていた刀に手をかけた。
スターウ〇ーズに出てきそうな
金色に光るレーザの刀が現れると
辺り一面昼間の様に明るくなった。
ハーッハハハハハ
「片腹痛いワ、笑わせるな!」
光源も白装束をパ━━━━━ッ‼
と右手で剥ぎ取ると、祈祷師はバタッと倒れた。
垂水光源の顔は鬼の様に険しく、
身なりは黒と銀金のラメ
のような光る紋付き袴
光源も刀をジワジワと抜くと銀色に光るレーザが現れた。
キン キン キン
金属の音が絶え間なく続いた。
ハアハアハアハア
ハアハアハアハアハアハア
闇は闇を呼び暗くなる。
余計2人の戦いの様子が雷の光で
浮き出るように見えてくる
ぅぅーっ銀の刃に押され肩の辺りで
金の刀が推し耐えている。
パアアーン
飛び散るように2人は弾みをつけて
離れた。
「どう、どうしょう。」
「夏歌様、💦あ、貴方はもしかして‼」
オロオロする夏歌を見て
守屋重篤は叫んだ。
「😱エッ、何何?
守谷さん?」
守谷さんは夏歌の腹を指差し
「お子がおられまするな‼
23代目の御当主様で
ございますか?」
「エッ‼それ今聞く?」
「はい…夏歌様、もしそうで
あられますなら、この結界を
破れます。」
守谷さんは何やらお経をとなえ
始めた。
「夏歌様、お入りください
私は入ると燃えてしまいます。
しかし夏歌様なら大丈夫でございます。私の霊眼で若様が見えまする。」
そう言って守谷武将は夏歌の手を
撫でて又お経を読んだ。
夏歌は{{(>_<)}}震えながら一将を見た
一将は刀を振りかざし夏歌を見て言った。
《《今じゃー結界を破り
佛の鎖を切れ━━━━━━ツ‼》》
その声は嗄れ、一将とは違う別人
の声だった。
「夏歌様落ちついてくだされ
私の指示に従って真似して下され。」
そう言うと守谷さんは✌を出した。
そして鎖を指差し切る動作をして
見せた。
夏歌は慌てて✌を出し鎖を切った。
守谷武将が✌を出し切る仕草を
して見せたから、その真似をした。
守谷武将はウンウン頷いた。
結界に入り佛様の鎖を切る時は
一言も発してはならないと結界に
入る前に守谷武将から聞いていたからだ。
ただ守谷武将の顔を見ながら
夏歌はそれに従った。
ガシャンガシャンと音のする鎖は
いかにも硬そうに見えたが
その感触はキッチンバサミで
焼肉のミノを切るような不思議な
感触だった。
垂水光源、もうお前は終わりじゃ
結界の鎖が切られた事を確認した
前田拓鳴は光源を押し倒し叫んだ!
《《垂水光源よ、お前には情
とゆう物が欠片も無い‼》》
グッサー
我がさえ良ければそれで
良いのか💥💢💥
ギエ━━━━━━━━━━━━ツ‼
ドッカーン⚡⚡⚡バキバキバキ
バキバキバキバキバキ⚡⚡⚡⚡⚡
雷が一本の松ノ木に落ちた。
そこには小さな祠が隠れる様に
立っていた。
雷に打たれた松ノ木が無くなり
祠がポンと現れた。
誰も知らない気づかない草に巻かれた
祠だった!
そして
垂水光源は黒い煙となって消えた。
祠には光源とだけ名前が掘って
あった。
垂水光源は、前田家の発展を草場の
影から恨みながら見つめて居たの
だろうか?・・・
何をおもいながら・・・💦
何百年も前から・・・
そんな悲しい光源の長い一生を
思うと、今度生まれ変わるなら
幸せになって貰いたい。
そう願わずには居られなかった。
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