第24話。 歌音、略奪愛
「お姉ちゃん、今日は一将さんと
デートなんだから
お姉ちゃんはナシね。」
「歌音、一将は私の彼なんだから
ダメに決まってるでしょ。」
姉妹で義兄と、彼氏の取り合いか?
何度かこんな事合ったけど
姉妹で喧嘩はまずいよな‼
「まあまあ、夏歌初めて家に来た
んだゆっくりしてもらおうよ。
妹じゃないか、俺に取っても
義妹だし
な‼」
「ダメダメ、一将は仕事あるでしょ
休んじゃダメよ‼社長なんだし‼」
「ああ、スケジュール調整して
今日と明日休み取ったんだ
夏歌に相談しなかったのは・・・
( ̄▽ ̄;)ハハ……
エッ・・・💦と・・まずかったか?」
「はぁ?・・・。」
やけに冷めた声を出す夏歌を気に
しつつ
「ヤッタ♪一将さん大好き‼」
そう叫ぶ歌音が可愛らしい。
ソファーにゴロンとして
マズそうな顔をしている
一将に “バンツ“‼・・・
歌音は弾みをつけて飛びついて
ガシッと抱きついた。
ハッ!
「歌音‼な、なにやっとんの💢」
一将も “オオット“ 落ちそうな
歌音を抱きしめた。
その状況に夏歌は
「∑( ̄ロ ̄;)はひっ!」
「ァア゙~~~:~~~??
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙違う‼」
一将は歌音を抱きしめながら
言い訳をする。
ニヤリと歌音は夏歌を見て笑った。
「妹の観光は私連れて行くから
って・・・
あんた良くウチきてたよね?
今更観光?どこ行くのよ‼
何回も、ウチ泊まって遊びほうけて
たじゃない‼
それに親友から略奪した大輝くん
だっけ?
彼氏いるじゃん。
彼はどうなったのよ‼」
「もう、彼とはなんでもないの‼
一将さんがいいの❤‼
おねーちゃん、余計な事
言わないでよっ😠」
「だから・・・
一将は私の彼だってば‼」
「今はねー!
そのうち私の彼氏になるんだ
もーん。
お姉ちゃんの義弟になるかもよ
(๑ ิټ ิ)ヘヘッ」
小憎たらしい薄笑いを浮かべる
歌音は、本気っポイ
油断ならん。と夏歌は我が妹に
焦りを感じずには居られない。
「まあまあまあ、歌音‼
落ち着け!」
一将は歌音を抱いたままヨシヨシ
チラっと夏歌を見たら
ぷん💢💢💢💢💢
夏歌の奴、ヤキモチで顔真っ赤‼
いつも俺の事気にして無いみたいな
態度取ってるくせに、
めっちゃヤキモチ妬きじゃん。
一将はちょっといい気になってまった。
「歌音、夏歌がヤキモチ妬いてる
だろ‼ 見てみろよ!ニヒヒ♥」
「エッ‼ うそぉ〜お姉ちゃん
みっともな‼
まあ仕方ないか!
お姉ちゃん彼氏ずーっと
居なかったし、あ‼ もしかして
初カレ?
キャー♡キャマジ〜
その歳でぇーウケルゥwww」
「ꉂꉂあははは、ꉂꉂあははは
残念だけど俺の前に彼氏
いたぞ!
それもパイで振られたんだけどな‼
ん?歌音はそれなりに有るな!
姉妹なのにこの差はなに?
ꉂꉂあははは
ꉂꉂあははは」
「え〜キャハハ キャハハ
マジww
パイで振られたのぉーマジ‼」
ムカついた夏歌は
「パイフェチだったから
しかたないじゃん。
ってか💢
ほっといて‼`💢ムカチンッ」
できるだけ顔に出さないように努力
のさばらせる訳にも行かない。(-"-)
相手は妹、まだ未成年に本気になる
一将じゃないし、彼も馬鹿じゃない。
未成年と言えど男歴はかなりの数‼
侮るなかれ‼
「もてるからぁ
しかたないのぉ」
甘ったらしい言い訳で飽きたら
男の子と別れては、付き合ってを
繰り返し、最近は友人の彼氏
をとる事に快感を感じ始めた様子‼
「お姉ちゃんより
私の方が上手だよ。
経験はおねーちゃんよりあるし
試したらわかるって、ねぇ
お姉ちゃん
ꉂꉂあははは」
「あんたのは冗談に聞こえないワ。
変な遊びはやめなよ。
友達の彼氏じゃ飽き足らず姉の
彼氏迄手をつける気💥💢💥」
歌音は
「んーんもうっ💢
おねーちゃんの説教ウザ」
腕を寄せてパイを盛り上げながら
一将をチラチラ‼
一将もプルリンと初々しい歌音の
パイをチラチラ
19歳、まだまだピッチピチ
10代のお肌は弾ける若さ‼
歌音の服は胸を覗けるように出来て
いるのか?
いやいや、歌音が一将を狙う為に
選んだ服だ‼
まあ、若々しいパイ
ハリが違うなぁと一将の心の
声が聞こえてくる。
ムカァ
「一将も歌音も早くシャワー
浴びて来なさいよ!どっちが
先でもいいから朝ごはん食べないと!」
「はーい。」
歌音が先に立つと意味ありげな
笑いを一将に送った。
一将は、ンンンっ!んっ━━━‼
と咳払いをしていたがニマニマ
しながら新聞に目をとおしていた。
しかし夏歌は
顔が緩んだのを見逃さない‼
「今日は一将さんのデパート見に
行って、お食事して買い物‼
ね、ね、ブランドのお店も
入ってる?
欲しいのがあるの〜
デパートだから、お姉ちゃんは
抜きでいいよね。
変なとこ行くんじゃないから。
一将さんと二人がいい!」
歌音は夏歌の作ったサンドイッチを
パクつきながら言った。
「お姉ちゃん、カフェオレ
オカワリ、!」
「自分でやりなよ!」
歌音と夏歌を o¬ω¬o チラチラ
見ていた一将は、席を立ち
「カフェオレを入れていた。」
「キャー有難う、一将さん。」
背の高い一将は上からほほえむ
そのシャッ姿もたまらん。
そんな姉妹を前にして
一将はニコニコ
考えたら婚約してる訳でもなく
正式なプロポーズをしてくれた
訳でも無い。
二日後に来る私の誕生日さえ
彼は知らないだろうし
指輪もなければ、私と一将を繋ぐ
ものなんて何もないじゃん。
ただ付き合ってるだけ、
一将が歌音を選び別れを言われたら
何でも無い関係になるし、
いや、義弟か?
夏歌も牛乳のコップを差し出したが
「目の前にパックあるじゃん。」
そう一将は笑った。
まあ確かにそうだけど・・・
その日は一将が
「歌音の言う通りにしよう、
明後日は帰っちゃうんだからさ。」
そう言うし、
「ヤキモチ妬いてんのか?
妹にぃ? ケラケラ」
一将が笑ってバカにするので
「じゃ、そうしたら!
私はお邪魔だそうだから﹏w」
クソッタレ━━━━ッ‼
浮気者━━━━━━‼💢
と怒鳴りブチギレそうだったが
コイツらをのさばらせるダケだと
思い、行ってらっしゃーい。
ꉂꉂ ( ˆoˆ )ホントは(`✧ω✧´)‼
「お許し出たし
じゃあ着替えてくるよ。
夏歌、早く行って、早く
帰ってくるから‼」
一将も椅子から立ち上がり
クローゼットのある部屋へと
ウキウキ消えた。
歌音は白と半分下が赤いフワフワ
して、クルリと回れば一将好みの
肩甲骨迄あいたワンピースを着用。
髪は縦ロールのゆるふわカール
いかにも女の子って感じ
我が妹ながらかわいらしい。
「おまたせ‼」
一将はゆるっとしたサマーセーター
にジージャン‼
まん丸メガネに若者風
ピアスチャラチャラ
か、カッコイイ
“あ“歌音に合わせたんだな
2人で並ぶとほんとに彼氏&彼女
デートって雰囲気だ。
「キャッ、又雰囲気変わって
カッコイイー‼」
そう、歌音は思っている事を
隠さず叫ぶ、ストレートに相手に
届く。
「そう?夏歌はいつも何にも言わない
から、気にした事無かったよ。」
嘘つけ‼
歌音の事めちゃくちゃ意識した
コーデじゃんかよ、ぐぬぬ…:( •ᾥ•):
私はエプロンつけて黄色いブラウス
に短パン・・・
「私もいっちゃだめ?」
ちょっと不安になり一将に
きいてみる。
即答で歌音が一将の前に出て
「ダメダメ‼お姉ちゃんは、留守番
一将さーん、行きましょう
買いたいものが沢山あるの‼」
そう言うと歌音は一将の腕を引っ
張った、そうして
歌音と一将は一将の愛車にのり
私専用と思っていた助手席に
ドッカ‼と座り、2人でマンション
を出て行った。
(╬▔д▔) はぁ?ムッカァ💢
ボーゼンと夏歌はつつたっていた。
そんな様子を白い発行体が追う様に
車に張り付いていた。
「うわああああ
コレ一将さんのデパート?
凄ー‼」
物を考えながら発言する夏歌とは
違い感性のまま表現する歌音は
可愛いかった。
美波は買いたい物は自分で
買っていたし夏歌も自分で
コツコツ貯めた預金で欲しい物を
買っていた。
甘えられる感触が新鮮だった。
ブラックカードに目をマン丸くする
歌音は純粋で、明るくて
本当に一緒にいて楽しかった。
「一将さん、ほんとにありがとう。」
買い物は纏めて歌音の実家に送った。
歌音の勢いに押され
お揃いのブレスレットを買った
が、夏歌に誤解されそうなんで
家に着いたら外すからと歌音に
根回ししていた。
「歌音、腹減ったな‼
なに食べるか?デパートの外へ
いくか?」
「うーん、ステーキ食べたい。
帰ったらお姉ちゃんの
田舎料理だよ。
なんか精のつくもの食べようよ。」
ステーキなら自慢のステーキ屋が
デパートに入っていた。
「じゃ、上手いから5階のステーキ
食いにいくか?」
「行くうー」
子犬みたいにコロコロ着いてくる
歌音が段々愛しくなってきた。
よく食べるのは夏歌も歌音も良く
似ている。
ステーキを、食べながら
「ね、一将さんこれからなにする?」
「ん?帰るよ。
歌音何か、したいことあるのか?
さすがに夏歌待ってるだろうし。」
無言
「歌音?どした?」
それから上機嫌だった歌音は
黙ってしまった。
あんなにしがみついてきた腕も
距離も少し離れて歩く様になった。
車に乗り込むと、
「歌音好きになっちゃった。」
すると白い発行体が歌音の口から
スッと入り込んだ。
歌音の妖艶な眼差しにじっと
見つめられ、フワリとした感触に
包まれ、気を失ってしまった。
しかし車の運転をしている感覚
は何となくあつた。
車は郊外へと向かい・・・
遊んでいた時のお気に入りの
ラブホへと車を回す。
ラブホのドアを開けた。
夢のような地に足がつかない
足どりでドアを閉める。
甘い香りがして、
性欲を抑え切れなくなりそうだ。
ああ、待ちきれない!
この高揚感は何だ?
歌音がシャワー室へと入って行き
俺も後を追った。
頭では拒否しているのに
甘い香りがたまらなく、思考回路
を支配する。
歌音を抱きしめ、あの夜味わった
生ぬるい唇の感触が、俺を
包んだ。
妖艶に嬉しそうに笑う歌音を
抱きしめ
フワフワとした、現実か夢か
分からなくなる。
俺が夏歌を裏切る訳がない。
甘い甘い夢だ・・・
歌音の赤い唇がプルリンと
サクランボのように揺れる。
俺は手を引かれるまま、ベッドへと
足を進めた。
どこかで拒否する俺を振り払い
歌音に吸い込まれる。
凄く、眠いのを我慢して目を擦り擦り
起きている時のような感じ‼
ベッドに横たわる歌音は可愛らしく
笑い、俺を誘ってきた。
体はだるく甘い匂いにフラフラと
密に誘われるアゲハのように
フワリフワリ
ああ・・・歌音
俺も服を脱いで裸になった。
それから記憶が曖昧で、ある様な
ないような・・・
途端‼
・・・ビギーン‼ガンガン
グァングァン頭が回る。
突然、またあの頭痛が俺を襲った。
ベッドで転げ回る俺を見て
歌音がビックリした拍子に
白い発行体が歌音から
抜け出したのを見た。
一将さん、一将さん大丈夫?
歌音は恐ろしくなり、救急車を呼んだ。
病院に搬送されて、当然夏歌が
青い顔をして走り込んできた。
病院の先生から説明を受けたが
異常は見つからなかった。
しかしラブホテルから搬送された
と聞いて夏歌は凍り付いた。
「お姉ちゃん、ごめんなさい。
でも信じてラブホに入った
記憶も無いの!気が付いたら
裸で・・・一将さんが転げ回って
苦しそうで、何も無かったのよ。」
「じゃあ、一将がアンタを連れ
込んだっていうの?」
「分からない、車に乗ってからの
記憶がないんだってば‼
信じてよ、お姉ちゃん!」
夏歌は、車に一将と歌音を乗せ
ジャガーセダ〇を初めて運転した。
マンションに着く頃は一将の
頭痛も収まっていた。
一将はバツが悪そうに黙ったまま
だった。
どうしてあんな事になってしまった
のか、考えても分からなかった。
マンションに着くと鍵を妹の歌音に
渡した。
「アンタの望み通り一将は
あげる。一将があんたを選んだん
でしょう。」
歌音の右手に、預かっていた
鍵を握らせて、ん?・・・
夏歌は歌音の腕と、一将の腕にヒカル
ブレスを見つけた。
グッ〇のブレス、お揃い買ったんだ
私には、何も買ってくれた事
ないのにね。
明日、私誕生日なんだよ。
ひ、酷くない?
妹には何万もするブレス、しかも
お揃い、一将は歌音が・・・
“好きになっちゃったの“?」
俯いていた一将が顔を上げて
弁解する。
「それは、夏歌が欲しがらない、
からだろう。
欲しいならなんでも買ってあげたよ。
夏歌の」
「今更・・・
やめてよ。
一将がくれる物ならキュウリ1本
でも、嬉しかったワヨ‼」
夏歌は部屋に籠り30分程で
出て来た。
紙袋2つ下げて。
不安そうに見つめる一将と
目をそらす歌音をチラッと見て
フッと薄ら笑いを浮かべ何も言わず
二人の前を通り過ぎた。
パタン
一将と夏歌の関係を切るように
しまったドアは、冷たい音を
玄関に響かせた。
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