第22話 ぶっ壊す‼嫉妬を甘く見るなよ。
「そ〜うだったんですか?
夏歌は偉いカン違いをしてますよ。」
「美波はメンヘラっぽくなっていて
夏歌に危害を与えそうに見えました
だからあえてマンションへは
戻らなかったんです。」
「夏歌に話してあげないと
大変な事になりますよ。」
「ヤッパリそうですよね。
でも言い訳をしたくても
夏歌は人の話半分しか
聞かなくて‼」
「ああ、分かります。」
木之本も夏歌とは、長い付き合いだ
夏歌の性格は理解している。
「今日はありがとうございました
部長遅くまですみません。
実家に居るなら安心ですね。」
「↗いや、あのぉーそれがですね。」
「ん?・・・?」
「さっき嫁が、あ‼夏歌の先輩に
当たるんですが・・・
聞いた・・・
話によると・・・
実家に帰った理由と言うのが・・・」
前田社長はちょっとキツイ目を
向けて来た。
「まさか・・・💦
本当に見合い・・・とか?」
今までの柔らかい眼差しとは違い
社長の眼が光った。
「なんです?部長‼
知っているなら教えてくれ‼
夏歌が実家に帰った理由は?」
俺は社長の反応が恐くて
思い切って早口で喋った。
ハヤクチ👇👇
「驚かないで聞いて下さい!夏歌の
挙式の日が決まったそうで
明日、顔合わせの為の里帰りだそうです。
ε-(;ーωーA フゥ…。」
=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)は?は!ハァー
「社長、社長ーー社長‼」
(´×ω×`)社━━━━━━長‼️
だ‼大丈夫ですかー
社長はデスクに寄りかかり
クニャリとしている。
動かない。
ああ、そりゃそうだショックだよな‼
俺はどうしていいか分からず
社長を見てるしか無かった。
1時間くらいぶっ倒れていたが
ムクリと起き上がり体制を整え
「夏歌の実家はどこです?」
冷えた声で聞いてきた。
実家を聞いてどうするんだろう。
俺は個人情報なのに、社長の眼力に震え上がりペラペラと喋ってしまった。
❌❌県❌❌市〇〇町です。
これはやばい事か?
間違いなく個人情報保護法に
引っかかる、タイーホか?
俺は急いで嫁に連絡して夏歌に謝った。
でも、
俺の地獄耳は拾っていた。
明日朝イチで飛行機を予約して
いるのを・・・
修羅場る前に何とかせねば
夏歌に連絡をとり事の次第を
話した。
「うそぉ〜」
夏歌の第一声だった。
顔合わせは中止にして貰え
と言ったが無理だと言う。
「明日社長は乗り込んで破談にする
計画を秘書とねっているはずだぞ!
秘書の村神君は中々賢い!」
夏歌は呑気に
「なんでぇー?社長にはそんな事
させません。
部長、心配しなくても
大丈夫 大丈夫。」
話半分しか聞かない夏歌
性格はなおらない。
はいはいはいはーいで生きて来た奴
そのホローに何人も迷惑してるのに‼
「じゃあ部長、私忙しいから
先輩に宜しくーう。ガチャン」
キッパリと言い切った夏歌だったが
名案はあるのか?
ねーだろう。
あー変な事に足を突っ込んだ!
なんでこうなるの!
俺は今日真紀とお腹のベビー
と、まったり過ごすはずだったのに
なんで?なんで?
こんな波瀾万丈な事になってんだョ?
ヤバイ
朝が来るのが恐い〜ฅ
朝が来るのが待ち遠しかった。
夏歌の実家への手土産を買い空港
へと向かった✈️🛫🛬
乗って1時間弱の距離色々考えた
相手への慰謝料
式場のキャンセル料
結婚案内客の迷惑料も予定に入れている。
俺がブチ壊すのだからそれなりの
金額に膨れ上がるだろう。
金は寝ずに稼げば何とかなる
しかし嫁に行った夏歌を取り戻す
ことは不可能だ。
人を裏切らない!
そんな奴だ‼ 人望もある。
そうなる前に俺の一生をかけて
今取り返す。
行動、有るのみだ‼
迷う暇も無い‼
だいたい、夏歌も俺の事好きな癖に
なんで超スピード婚
俺への当てつけだな!当てつけで
結婚するなよぅʓぅʓ
空港近くでレンタカーを借りた。
天気も良くてセミの声が高く響いている。
「私も参ります。」
秘書の村神がそう言ってくれたが
身重の奥さんがいるしソロソロ臨月
だろう。
連れ出す訳には行かず断った。
咲良堂の木之本部長も朝から
「新幹線で向かいます。」
と言って来たがコチラも、身重の
妻がいる。
何かあったら責任取れないから
と断った。
そんな事を思いながらホテル、
ベロニカロンへと車をはしらせる。
夏歌の友達の絵里と言う子から
部長が聞き出した情報。
空港から30分
パンフレットと同じホテルに着いた。
縦長のデカい建物で広い庭がある
本格的な、イギリスガーデンもあり
若者に人気がありそうな
落ち着いたホテルだった。
入り口には、赤、白、ピンクの
立派な胡蝶蘭が出迎えてくれている。
時間は10:00をさしていた。
会食の時間がAM11:00
ソロソロ、待つのが嫌いな夏歌なら
早めにくるはずだ。
そんな事を考えながらスマホを
ポチポチ・・・ポチ?ん?
俺は顔を上げ、立ち上がった。
向こうから赤い振袖を着て髪を
結い上げた・・・それは可愛らしい
お人形さんみたいな女性が入って
来た。
その後にピンクのボタンの花を
あしらった可愛らしい着物を着た、
夏歌によく似た女性もいた。
夏歌からおかずを取られて泣いた
と言う妹だとすぐ分かった。
良く似ている。
2人は、ロビーにいた男達の
目線を引いていた。
「夏夏歌、・・・」
声をかけようと立ち上がった時
男の声にかき消された
その声の主を見て俺は・・・
うごけなくなった。
2人は見つめ会い男が言った。
「ハァー綺麗だな!夏歌〜
着物凄ーく似合ってる‼
お父さんも嫁に出したく無い
訳だ‼」
それを聞いた俺はブチぎれた。
ドカドカドカドカ
わざと靴音を立てて近寄った。
更に強く‼
ドカドカドカドカドカドカ
二人に近寄り立ち止まりデカく
叫んだ。
「嫁に出したくないのは
夏歌の父親より、俺だあー‼
夏歌は嫁には出させない‼」
Σ(ㅇㅁㅇ;;)エッ…
ฅ(๑*д*๑)ฅ!!あっ💦
唖然とする夏歌と男の間に
グリグリと割り込み
「諦めてくれ
夏歌は俺の女だ‼ 連れて帰る、
顔合わせはキャンセルだ‼」
ゲッ!!
と驚いた表情の夏歌と
オマエダレヤネン?な顔をしたオトコ
「アッアツ´これ、これ・・・は?」
タジタジな夏歌の華奢な手首を
掴み俺の後ろに押しのけて
「夏歌を愛しています。
夏歌を返して貰いに来ました。
それ相応の覚悟を決めてきました。
((´(´・(´・_(´・_・(´・_・`(´・_・`)えっ
ソコにいた全員直視
そちらの要望に全て従います
が
夏歌は僕が連れて帰りますから・・・
もうツバつけてるし
俺のモノですから💥💢💥」
俺が話してる時に夏歌は背広を
グイグイ クイクイ引っ張り
「違うの、違うの、違うの‼」
を連発していたが俺は無視した。
この後に及んで、
「なーにが違うのってか・・・あ“あ“」
`✧ω✧´
俺は夏歌を睨んで黙らせた。
ヒッと縮まる夏歌と
違い、相手の男は一歩前に出て来た。
背の高さは俺と同じ、で‼
奴も睨み付け一将に聞こえる
ぐらいの声で
「チツ ンだとゴラァ」
一将も負けずに
「もういっぺん言って見ろや〜
オラァ ア“‼」
二人は公園でデコくっっけて睨み合う雄猫達のようにメンチ切った。
二人とも喧嘩なれしているようで
ツンツンツンツンデコをくっつけなが顔を左右にゆっくりと動かしながら
睨み合う。
コッ:恐い!
歳も変わらない気がした。
夏歌の相手の男は
中々男前で頭も良さそうに見えた。
彼も俺をジッと睨みつけ
「夏歌とは・・・
“ どういう“ 関係だぁ💢あ“?」
眼力を強め聞いて来た。
「違うの、違うの、違うの」
「夏歌は、あ“‼ だぁまってろ‼
コイツに聞いてるんだ ‼あ“」
奴は俺の鼻の、2ミリ先まで顔を近づけ睨み合い、お互い
(✧"✧)❌(✧"✧)
メンチ切った。
今度は男の袖を引っ張りながら
「違う、違うってバー」
一喝されながらも夏歌は、必死に
叫んでいた。
「寝た‼、俺と‼。
何回も‼、彼女はもう僕の物です。
貴方は手を引いてください。
妊娠させる気で、それを言えば
どうゆう意味か、わかりますよね。」
夏歌は顔を真っ赤にして
「キャャャャャャー
酷い、酷い、
ハズカチ...///バラすなー」
と連呼していた。
妹も「キャーお姉ちゃん
ヤったの?ってかホントに
彼氏いたのー」
俺は夏歌の肩に手を伸ばし
相手を威嚇しながら言った
「夏歌、あれは誤解だ‼
美波の事は何とも思っていない‼
大好きなのは夏歌ダヨ。
ちゆっ」
夏歌の、頬にお見舞した。
男によーく見えるように意識して‼‼
▽ω▽ギラッ
「一将な、何する〜☆
そ、その話は・・・
美波さんの事は、
聞いた・・・先輩が話してくれた
誤解したのはゴメンなさい。
でも、お兄ちゃんに言わなくてもぉー
一将のバカァッ!!
バラすな!」
「何言ってんだ
これぐらい、ハッキリ言わないと
コイツ・・・ん」
「お兄ちゃん?」
恥ずかしがる夏歌を見て復唱する。
「はハッ!!!!お兄ちゃん?
お兄ちゃんって夏歌に厳しく
妹思いの?・・・おにいちゃんか?」
「そーだよ‼ 今日はお兄ちゃんの
婚約者との顔合わせなんだよー
めちゃくちゃ
恥ずかしいよー
パパとママもいるじゃ〜ん。
聞かれたじゃ〜ん。」
「えーっ 夏歌の縁談じゃ無かっ
たのかーマジでっ‼」
「そうだよぉ〜一将のアホ」
「フフッ∵ゞブハッ!!
ゴメン、ゴメン
骨のある奴か試した。
君勘違い、安心して俺の彼女は
別、夏歌も可愛いが婚約者は
もっと可愛い。」
「まあまあまあ!夏歌
連れてきたのね!やっと‼
で何処にお勤め‼」
母親は、ソコが肝心とばかり
グイグイ乗り上げて聞いて来た。
「太幸デパートご存知ですか?
そこで社員、社員してる‼」
夏歌が急に声を上げ
俺は・・・ん社員?
『だって社長なんて言ったら
私金目当てと思われるし・・・』
夏歌は俺の耳元でちっちゃい声で
ささやいた。
「まあ、あの有名なデパートに
お勤めなの?」
「社長、社長、社長!!」
デカい声で木之本と村神が走って来た
どうやら2人は事の成り行きが気に
かかり付いて来たらしい。
夏歌の嘘も水の泡立て器‼
「し、し、社長ーー‼」
「えーっ社長、‼」
夏歌の兄貴の克巳も驚いた
夏歌は、あちゃー
両親は唖然
妹だけ(๑ᵒ̴̶̷͈᷄ᗨᵒ̴̶̷͈᷅)✧ステキღ
「いやすみません。
は、初めまして、お、お義父さん
お義母さん、義兄ちゃん、義妹さん。
太幸デパート社長をしております
前田一将と申します。
夏歌さんとは結婚を前提に付き合って
います。
またいづれ改めてご挨拶にまいります。」
一将は深深と頭をさげた。
父も母も
「お、おめでたい日に重なったわね。
過激な話も聞けたし・・・
決まりだわね、ね夏歌‼
そうだ、前田さんも顔合わせに参加してくださいな。
いづれ家族になるんだから。
ね。」
「勿論です。
喜んで‼」
木之本と村神はホッとした顔をして
せっかく来たのだからと、2人で観光をして来ると出て行った。
成程夏歌の兄貴はイケメンで
彼女も姐さん女房的な二つ年上の
落ち着いた綺麗な女性だった。
それから夏歌の家に一泊した。
夏歌の家は農家だった。
畑には夏野菜が沢山実をつけていた。
キュウリはゴツゴツと力強い緑をして、みずみずしいトマトは真っ赤な実を枝がうねるくらいデカく実らせ
甘い。
ナスも神々しい紫色をひからせていた。
スジなしエンドウ、オクラ、
デパートの野菜売り場では見られない力強い野菜たちが食卓にならんだ。
「なんか、おばあちゃんちみたい
だね。」
夏歌はうふふと可愛らしい目を
見せて笑った。
夏歌の兄貴と遅くまで飲んだ
お互い、族の頭をしていた事も
俺と同じ歳である事も
話が盛り上がった。
夏歌の子供のころの悪さブリを聞いた。
柿の木に石を投げて柿を取って、
見つかり交番へ突き出された事、
ピンポンダッシュをして捕まった
事、更に自転車倒しをして
叱られた事、小学校時代は暴れていたらしい、その度に菓子折りを持って
謝りに行った事
夏歌なら想像できる。
「歌音、あんた一将の事
誰にも自慢しちゃダメ よ‼
一将に迷惑かかったら
困るんだからね。」
「えーっハイスペな義兄なんだから
いいじゃん。」
歌音は大好きな兄貴と大好きな
義兄がいて。.:*♡
幸せと呟いた。
なんせ財布が二つになったのだ‼
兄貴に甘やかされて来た妹は
兄貴より緩い財布を持った一将が
気に入ったらしい。
ここで釘をさして置かねば、
「歌音、一将とったら許さないからね‼」
一将は飲んでいたビールを;*.’:;ブハッ
「さあね〜❤
一将さんカッコイイし
ワタシ欲しい。」
「ꉂꉂあははは歌音ちゃん
可愛い事言うなぁ!
義兄さんショック、ウケてるぞ‼」
そんな二人だったがチャッカリ
連絡先交換していた。
知らん振りしていたが
夏歌は、シッカリ見ていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます