第13話 茉莉奈の下心

その日の二人の朝食はどうなったのか?

知りたいが、多分珈琲だけ一将が

飲んで彼女はちゃんとした朝ごはんを

カフェで、食べたんじゃないかな?



一将め‼ あんなに食ったら

食えねー‼アハハ

いい気味〜ザマアー


「あーワタシ、人間小さい。

小さくて結構コケッコー🐔」

ウサギか、鶏飯を食わせたのは

食べないと思ったから・・・


パンのミミはクルトンの代わりに油で上げてサラダに入れようと買った物だった。


残りはカリカリに上げて、粉砂糖をかけてサクサク食感を楽しみながら食べようかなーって思っていた。

なのに嫌がらせで出したのに・・・

食べちゃうなんて・・・


茉莉奈さんと朝ごはんは食べない

と言う彼の意思表示?

だとおもう。


後片付けをしなかったのは食べた

証拠を残す為だ、分かってる。

気を使って食っていったんだ。


前田家の跡取りが兎か鶏飯を

食わされるなんて御先祖様が

聞いたら泣くよ!

食うなよー!




自分でした制裁に肩を落とした。

下着類、パッ今見て気付いたけど

下着って子供っポイ

リボンついてるし、履きやすいゴムだし・・・上下ばらばらだし


あの人は何万とする色気バリバリ

の下着をつけてるんじゃないか?

今更ながら綺麗な人だったなぁ。


私の下着は、バーゲンで買った物

ばかり。


見せる物って思って無かったから


そうそう優里タンだって

色気ある下着って、翔馬から聞いて

SHOCKだった。


気に入った下着なら安かろうが高かろうが買ってしまう。


色んな面で女子力低かったのか?

別に良くない?

ひんむいたら同じ じゃね?



あ💦デモ・・・


確か同期の絵里が言ってたなぁ


遊び慣れた男は、下着も好みがあるって?脱がせる喜びを感じて

興奮するとかしないとか?


バカ かって思ってたけど・・・

どうなん?


絵里は忠告のつもりで言ってくれて

いたのかも知んない。


やたら下着の話してたしなー。

気づくの遅すぎたか・・・


ションボリする夏歌は部屋の片付けをはじめた。

昨日途中で投げ出して一将のデパート

に飛んで行ったから掃除のやり直し。





「社長、中田コンツェルンの会長は

会談中に、着信音など嫌われます。

携帯はお預かりします。」


「おう。大事な取引先だ。

頼む‼」


そう今日は、大口の取り引き先の

会長、社長と話しを詰める

俺が歳が若いからと舐めてかかって

来るのは承知だ‼



地方の空き地を買い上げ モール

を作る計画、出資をお願いする。

聞いた話だと会長も話に乗り気であるみたいだ、


一気に契約迄持って行く

気は抜けない。


小さな言葉の端々に気をつけなければ

相手は俺の父親より年上だ。

気を使いつつフレンドリーに

距離を置かず・・・💦



「よし‼ 」

ほっぺをパンパン

気合いを入れる。


俺は携帯と、社内携帯2台を茉莉奈に

預けた。


茉莉奈は優秀な秘書で俺の右腕

彼女に任せて置けば大抵のことの

処理はすむ。


今まで別れ辛い女も茉莉奈が

抑えてくれていた。






「今朝はごめん。

仕事切り上げて早く帰って来て‼

色々謝りたい事もあるし・・・」


社長の一将から預かって、ロッカーに

仕舞おうとした時携帯はオープン

画面にLINEが入った。


見るつもりは無かったが

茉莉奈には見えてしまった。


最近ウキウキとして楽しそうな社長、

家に友達が来てると私の来訪を

断った。


彼とは仲のいい大学からの友人

彼には大好きな彼女美波がいて

それはどうしても社長が惚れていて

奪えるものでは無かった。

しかし、最近別れたと言っていたから、内心ホッとしていた。


私は彼が大好きで何回か関係した。


「恋愛感情は無いけど

頼りにはしている。

君との関係を壊したく無い‼」


と断られ続けた。


それでもいいからと、押し切って

その誘いにお酒が入ると彼は軽く

乗って来た。


酒癖が悪いのか、ロックが

ハズレるのか飲む前に誘っても

乗って来ないけど、酔いがまわると

直ぐ乗ってくる。


昨日もそのつもりでマンション迄

送ってもらい、誘った!


途中迄は彼はその気になって

彼と熱いキスをして

背広を脱がせて抱きついた途端

何かを思い出したように


「あ、ごめん、俺帰るワ

こんな事はもうやめるよ。

君を傷付けて済まなかった。」


とバタバタと帰って行った。

シュークリームと珈琲ゼリー

を残して。


シュークリームは娘に、珈琲ゼリー

は明日の私と一将の朝食のデザートに

彼はそのつもりのはずじゃなかったの?

何で珈琲ゼリーを二個買ったの?


私には3歳になる娘がいる。

同じ会社の部長との間に出来た

不倫の娘。


彼には養育費は、キチンと払って

もらっている。

日に日に彼に似て来る娘にちゃんとした

父親を見つけてあげたい。


最近、パパが欲しいとクルリと

可愛らしい目でじっと見つめられ、

娘に言われた。


パパはどこにいるのと責められた。

ウルウルとした目から、ポロリと

涙が頬を伝うのを見て、決心した。


とうとう覚悟していた時が来たのだと

思った。


「もうすぐよ、もうすぐパパが

来てくれるわ。」

娘を抱きしめて泣いた。


だから`✧ω✧´


だから邪魔者には消えてもらいたい。

その思いが背中を押して一将の

ふりをして送信した。


「いい加減に分かれ。

もうお前に気持ちはないんだよ!

迷惑なんだから、

今から会議なんだし

俺に付きまとうな‼

迷惑‼」


・・・「本気?」


「忙しいんだ、仕事の邪魔するな‼」



茉莉奈は送信した、既読が付いた


しばらく画面を見ていたが

ニヤリとして会話を消去した。

コレで一将は自分の物


一将に近づく女は片っ端から

消していく。

娘の為に・・・

そして自分の長年の片思いを

終わらせる為に・・・

彼を支えるのは私・・・

*ФωФフフフ…

私なのよ。




「良かったです。

一気に契約に持ち込んで

さすが凄腕と言われているだけ

あります。」


「おいおい、君に褒められたら

そんな気がして来るよ。」


「これから祝杯上げましょう。」


「おう。」

一将は携帯を見た。

そこに夏歌からのメッセージは

無かった。



「どうされたんです?

タクシーを呼びましたよ。

もうみんな会社前に集まっています。

急ぎましょう。」


「あ、ああ、うん。」


一将は朝喧嘩したままの夏歌の事が

気がかりで心配だった。



一将は、茉莉奈と二人並んで歩き出した。

話しが決まった今、プロジェクトチームを作り色々決めなくてはならない。社運をかけた、一大計画が

動きだした。

そのための祝杯会なのだ。




夜も、もうすぐ0:00をまわる。

昼間の事が気になってた。

一将が怒るのも当たり前かも

凄く怒っているみたい。


兎と鶏の餌飯食べさせた事を謝ろう。

まさか本当に食べるなんて・・・

しかも完食‼


彼は頑張ってくれたのだから

私が謝ろう。






カチャカチャと音がした。

一将が帰って来たのが分かる


「あ〜ありがと、ウップ飲みすぎた〜

茉莉奈がチョー美人にみえる‼」


「え﹏エヘ!びじんらろぉ﹏

早く子作り、子作りするぅ﹏ ❤

一将のこ、ど、も、ほしいぃ﹏の‼」

茉莉奈は一将に抱きついて人差し指で

鼻を👉ツンツン❤


「はぁーw?ヨロヨロ


子作りーつ!ヨロヨロ

でえもぉ俺はァ夏歌ちゃん


なーっかちゃんLOVEウップョロョロ

夏歌ー夏歌ーー出えてえこーい。

ん?ヨロヨロ

デモ・・・マいいっかー‼

茉莉奈にぃ ヨロヨロごほーび

あげなきゃーなぁー⤴w」


「ん!もう酔っ払いめ‼」

夏歌は起きて待っていたのに

大騒ぎの一将にイラついて寝室から

飛び出して来た。


「お‼お‼ なーつか、居たか‼

茉莉タンほ〜ら夏歌いるっしょ〜

今日はぁー夏歌いるから

茉莉ターンは帰れーよ‼」


男は好きな彼女をタン呼びするのか?

元彼翔馬と同じレベルなのか?


「ええつ!何でえーなんでえー

いつものよーにぃSE〇しょーよ」


「だぁかぁらあー

夏歌がいるからァーヤレねーノ」


WWW

茉莉奈さんは一将にベッターリと

張り付いた!


「は?(ΦдΦ)なにやっとんの?」

夏歌は唖然



「そっか‼ヨロヨロ

したら帰れよぉ~w

じゃっ‼茉莉タンが喜ぶぅー

アレ、アレ、してやるぞっ❤」


「アレ?アレアレだいすきー❤

してしてしてぇー❤」


ん?アレってなんだろう。

夏歌は不思議そうに二人の前で

首をかしげていると?


玄関に座り込み二人は向き合って



ブッチュ━━━━ッ

角度を変えてチュパーン

チュッパーンブチュブチュ


(╬`⊙д๏) ハァ?

「な、なにしてんの?二人とも‼」


「なにいってぇーチュー」

「そうそうチュ━━━!!!」


「今からァ子作りぃ﹏WWW

始めまーっすバンザーイ」


夏歌はチュッチュチュッチュチュッ

と離れない二人の写メを

パシャパシャパシャ


それから二人は抱き合って

おっぱじめた。


服を脱がせ合いチュッチュチュッチュ

茉莉奈の白い肌が現る。


薄桃色の上品なフリルの着いたブラ、

はだけた胸はかなりのボリューム感

一将はニンマリとして顔を近づけ

茉莉タンの胸に顔を埋めた!


アレって、茉莉タンの好きなアレ

って、子作り?つまりSE〇



「おおおー✨行けるぞー茉莉奈ー

大丈夫🐺が起きてきたーガオー」



「あーいあーいOK」


お酒でやる気マンマンで

させ〇気満々な2人を止めるすべ

はあるのか?


二人は愛しあってるのか?

聞いてみてから止めるか

放置するか決める事にした。


トントントン

夏歌は豊満な胸に顔を埋める一将の

背中を叩いた。


「んヨロヨロ?なんだぁー?」


振り返った一将の頬を思い切り

パシ━━━━━━━━━━━ン‼


イタッ(°д०॥)✷✸💥


「目が覚めたか色ボケ‼

情熱的な夜になりそうだな‼w」


「あれれ?夏歌?

どーした?」


茉莉奈さんはボテンと寝てしまった。

はだけたワイシャツに、茉莉奈の

ブラ姿‼


「チョーシこいてんじゃねーぞ!

一将‼あんたの彼女はだれ?」


「エッ‼」


「誰?(✧"✧)言え‼

誰?」


「アッ‼・・・アレっ?恐っ

・・・こ、これワ💦」


「ん?コレは・・・?

現行犯じゃーないんデスカ‼

(✧"✧)ねぇ‼」



「間違いぃーだから、な、な、

間違いぃー‼ マチガイッウップ」



「バチン!=͟͟͞͞(//`^´//)フンッ今更‼

三、四発ブッ飛ばしてボカッ、

トドメの蹴りボカッ👣

私帰る‼ 💢

アンタとも別れるから

覚えてなさいよ‼」



「夏歌ぁーまてよ、まてよ、」

匍匐前進で追いかけてくる。


ベロンベロンに酔っ払っていた

2人がどうなったのかは分からない。

頭は刺激でハッとしても、酔いの回った体はボー

また頭もアルコールが逆流して


ヨロヨロした身体は立ち上がれない。

オット、アレ、

オットットヨイヨイ、ヨイヨイ

オットット・ヨイヨイ、ヨイヨーイ・・

立ち上がろうとして

ヨロヨロヨロ ポテン

ヨロヨロヨロ ポテン


トローンとした目で夏歌を追っている。


「これで何が子作りだ‼

生まれた子供は、一升瓶抱えて

顔赤くして生まれてくるぞバカメ‼」


茉莉奈さんに毛布をかけ

一将の足を(;Д;)ギャー!っと二、三回

踏みつけて出て来た!


頭に来たから振り返り又近づいて

スリッパでパコ━━━━━ン(+。+)イテッ


「アンタとは終わり‼」


💦

ポテン



一将と茉莉奈は、仲良く1枚の毛布にくるまって、眠ったのかもしれない。

知った事じゃ無い‼

もう関係無い事だ、涙も出ない

それはカンカンに怒っているからだろう。


ヤッパリ二人はデキてた‼




ブブブーン

車を人吹かし、ハンドルに持たれ

暫く放心状態‼





グスングスン( >̶̥̥̥᷄д<̶̥̥̥᷅ )ウエーン

何となく分かってたけど

一将を信じたワタシが馬鹿馬鹿馬鹿



一度ならず二度まで彼氏を

奪われた私は・・・何が何か?

問題があるのか?


こんな感じで、付き合っては取られ

付き合っては逃げられを

繰り返して・・・

年取っていくのか?


ウエーン💔

シッカリした愛情ある男は


いねーかぁ🍃🦇

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