第2話 セフレな関係?


次の日、一将の運転する車で

夏歌の務める、お菓子会社

梅園の従業員入口迄送って貰った。

夏歌は事務員だが、愛想も良く

可愛らしく人気があるから、

たまに営業にも携わっている。

夏歌の務める梅園は都内でも

有名な歴史を持つ老舗、新製品も好調で工場も新設し、ネットを使い通信販売も始めた。


そんな従業員入口に

バカでかい車に、皆振り向いた。

通勤に似合わない高級車入場。


社長級の車から、夏歌が降りると

翔馬の車が丁度入ってきた。


翔馬の車も中々の高級感はあるが

ローンが残っているのを知っている。


「翔馬、もっと安いのが

いいんじゃない?


勿体無いよ。

結婚式の貯金に回そうよぉ・・・」



「大丈夫‼

貯金はそこそこ出来たから

車は大好きなんだよ❤

気に入ったのに乗りたいんだ‼

夏歌が心配しなくても


余裕で、大丈夫だヨ。」


なんて言ってたけどアルパカの

気を引く為だったんだな‼

まだ買ったばかりだから分かる‼


昨日迄の、夏歌の特等席には優里タン

今日から晴れて日陰の身から

ステップUpした優里タンは御満悦


堂々とした態度で翔馬の助手席に

ボインボインプルリン、

翔馬に溺愛され尽くした胸を揺らし

・・・グヌヌヌ

デデーンとお座りしてるじゃ

ありませんか・・・。


夏歌はツイ自分のお胸と比べて

しまう。アルパカは、翔馬は今日からワタシの男アピール‼

略奪したった優越感を振り撒いて

自慢気な顔‼

昨日はさぞや熱いクリスマスイヴを

過ごしたのだろう。


優里タンは翔馬にベッタリ

(別に良いけどなんかマウント

取られた感じ)


皆、翔馬と夏歌が付き合って

いるのは知っていたから、

2人が別々の車で別々の

パートナーと現れたのを直視して

皆、興味津々な目で見られた。


すぐ可成の噂になるだろう。

もう既にコソコソ話す女子社員達

がアチラ、コチラ‼女の子は

噂が大好き‼


結婚も秒読みだと噂されていた

翔馬は会社一のイケメン、

かなり目立つ存在‼

私達は、中睦ましかった。

社内ではオシドリ夫婦もどき?

だったからそりゃーみんな注目‼


『どうしたんだろう。

何があったんだろう?』

コソコソコソ


皆んな興味津々

噂は背鰭、尾鰭を付け

泳ぎまわる。🗣ꉂꉂ 📣🗣ꉂꉂ 📣



一将がなんか察してくれたのか、

車から出て来てデカい声で叫んだ!

《《夏歌、帰ったら風呂頼むな!

あ、ああ‼ついでに晩飯もな❤》》

そう叫んだ。


皆さん注目うわぁ〜イケメン


その声に反応したのは、夏歌では

あったが?もう1人

・・・優里タンのお目目が

一将を見て

翔馬と比べたんだろうか!


高飛車な感じだったアルパカは、

一将を見てポッ

オイオイオィィ

そりゃあ翔馬と比べたら

ピッチピチ、歳いったイケメンじゃなくて, , , ,えへへへへー

元気バリバリなイケメン❤

体力もあるぞ~♡


夏歌も咄嗟の一将の、発言に

甘い声で

《《は、はーい、クリームケーキ

買ってきてねー甘い奴》》


そう言うと一将は車を出して去って

言った。


上手く協力してくれた一将は

夏歌の住んでるアパートさえ

知らない。

それに一将のマンションの鍵さえ

もらってはいない。


この会話は、挨拶みたいなものだ、

こんちは〜

はいよー笑、と変わらない。

一将の事知っているのは・・・

唯一、電話番号と住居、ライ〇

のみ。

翔馬とアルパカの前をチラ

ふふふふーん♬♪➷♪♬


翔馬はワナワナと震えてる、そして

《《ヤッパリ男がいたんだな‼💢

俺は許さないぞ💥💢💥》》

と叫びやがった。


優里タンは小さく


「アッチが良かったなぁ~」


と呟いたのを夏歌は聞き逃さ

なかった。



夏歌は優里タンに聞こえるように

「一将は両手に収まる位の

乳が好きなんだってーぇ‼


ヤッパリ若い男を相手すると

疲れちゃったあー!

若いから激しいのーぉー

おっサン相手した方が身体は

楽だよねぇ〜」チラッ


コキコキと首を鳴らし肩回しを

して激しい夜だった、アピール


優里タンは羨ましそうにしていた。

翔馬のテクなんか、三年も付き

合えばたかがしれてる。

そう翔馬を知り尽くした

夏歌は、(๑ ิټ ิ)ヘヘッ

と見下した笑いをとり、挑発


「ヤッパリ、オジサンより

元気良かったワ」

۶キャハハハ♡サイコー


《《夏歌、何時からだ‼

何時から浮気していた💥💢💥

アイツは誰だ‼💢》》


馬っ鹿だねー翔馬は‼

それでなくても別れた理由を

ギャラリーの人々は知りたがって

いるのに・・・アハッ



そんな事を叫んでくれたので

乳に目が眩んだ翔馬が振られた・・・


乳フェチだと中の良い同僚は

知っている。

夏歌がそれを知り、呆れて振ったのだろう。何時かこんな日が来ると思っていた。

そこにアルパカが付け入った。

と噂が立ちはじめたー

キタ━━━━!!


wwww

愛情は冷め気味だったけど

浮気して、嘘ついて、私には晩飯作らせておきながら優里タンとパイ遊していたバッだ‼



(⊙ꇴ⊙)ザマァミロクソ野郎‼

カンカンカンカン

夏歌Win‼



あースッとしたーwww。♪♬♪


営業部に、入ると噂は夏歌の出勤

より先に流れていた。

「ちょっと、夏歌どうゆう事‼」

夏歌の同期で仲良しの絵里が夏歌を

見つけると、飛び付いてきた。

絵里は翔馬と同期の中津川真斗

と付き合っている。



夏歌と翔馬が仲を取り持ち良く

4人でデートしたり旅行にも行った。


絵里には一将の事はナアナアに

先に翔馬が浮気したことを話した。


「あーそうだったんだ

私何度か2人が残業してるの

見たワ。

あんなに夏歌の事大事そうに

してたのにねー

私も用心しなくちゃね。

あの胸は男を悩殺する威力が

あるってコトね‼」


「ま、まあね。

翔馬は乳フェチらしいから(笑)」



「そっかー怖い怖い‼

だから翔馬にアキレて夏歌も彼氏

作ったんだー納得‼」


「そ、そうだよ。

へへっ ま、どーでも

良いけどね‼」


「で‼」

・・・?「ん?で‼って?なに?」


「新彼よ!新彼‼ 何してる人?」


「えーえっと、内緒‼

もう少し付き合ってちゃんと

一緒に生きて行きたいって

思ったら話すよー。」


その時気づいた、一将って何者?

絵里は何とか誤魔化したケド

家具や着ている物を見るとかなりの

お金モッチイって事は分かる。


危ない仕事じゃないよね。


何してる人?

それは聞いたらダメなんだろうか?





そんなある日の夜


「夏歌、なにしてる?」


「ん?寝るとこだよ!」


「どした?」


「ん?会いたくなった。」


「会いたくなった?恋人みたいじゃん。

なんかあったの?」

いつも軽い感じと違う一将に夏歌は

心配になった。


「まあね。」


「・・・・・・・・・」


「ウチくる?」


「行ってもいいのか?」


「うん。」

それから一将に住所を教えて

ナビが一将を連れて来た。


知り合って2ヶ月目、初めて一将が

来たいなんて?今頃?って感じ・・

遅くない?


まあ、ホンカノじゃ無いから

当たり前か‼

でも私達は自然な恋人じゃ無いから

それはアリなんだろうか・・・。

何があったのか一将は凄く疲れて

いるようだった。

風呂に入って直ぐ眠った。


「フム、来た意味ないじゃん。」

夏歌は何を期待していたのか?


むぐぐ、夜中息苦しさに目が覚めた。

一将の腕に抱きしめられていた。


「どーしたん?」

寝返りを打つと、一将の顔が

ド‼アップ、しかもイケメン‼


(º﹃º`)カッコイイ


切れ長の綺麗な目、綺麗な肌ウグググ


「夏歌の寝顔見ていたら

たまんなくなった。」

誘いの殺し文句‼タマラン


夏歌!!


何回目か分かんないけど又

ヤっちまった。


「たまんなくなった。」

その一言に夏歌はカンタンに落ちて

しまった。

夏歌も隣で熱い息を吐く一将に

たまんなくなっていた

そしてヤリまくる。



私達は発情期を迎えた猫の様に

抱きあってニャンニャン。


なんてこった、猿にならないように気をつけねば・・・‼

チョコアイスを一本食べたら

もう一本欲しくなる、そんな感情と

一緒、一緒


一将をまた食べたくなるんだ。


私達は恋人では無い。

お互い目的が同じ

それ以上は、立ち入らない

超絶信頼関係‼

期間限定2年の仮のカレ、カノ

ならばこんな関係はセフレと呼ぶのか?


私達は大人、子供じゃ無い。

本能とは別に抑制する力もある。

本気にならない様にしなければ

彼にとって今は欲求の捌け口に、

他ならない。


勿論!私も言える・・・

気を抜くと彼を好きになりそうだ、

彼は同じ目的を持った、

契約彼氏、ホントの彼じゃない‼



私を利用し私も利用する。

彼の仕事も知らないし、マンション

にも一回しか行ってない。


でも、嘘ついてアルパカと

会っていた翔馬より、信頼している。彼は期間限定とハッキリ言った

翔馬の誤魔化しより、よっぽどいい。彼は彼の人生

私は私の人生、決して交わらない

縛り付けも無い、自由を手に入れる

って・・・

こんなもんだろう。

自由の見返りに彼からの愛情も、

線引きされ限られてしまうのは

仕方ない事だ。


それが嫌ならやめればいい

彼はそう言うだろう。


会いたい時は会うし

そんな楽な関係も一生のウチに

一回くらいあってもいいんじゃね。


しかし・・・


前は1ヶ月に2回

その次は1ヶ月に3、4回

今は週に2回と頻度を増していた。

これじゃあ本物の彼女と錯覚して

しまう。


自分も断れば何もない、彼は

無理に要求しない。

なのに、彼を拒め無いのは自分も

スケベなのだと気付いてしまった。

そんな事が日常になって行った頃


ピコーン

「まずい事になった。」

切羽詰まったような一将からの

連絡が入る。

昼休憩で近くの公園にいた。

コンビニで幕の内弁当を買い

長椅子に座ると何処からかノラ猫

ちゃんが寄ってくる。


その中のミケ猫が夏歌のお気に入りだ。ミャーンと鳴きながら長い尻尾を夏歌の足に絡ませてくる。


「どした?」

ミケの背中をなでなでしながら一将に連絡を返す。


「バーさんが夏歌に会わせろとか

言い出してさ!」


「なーんだ笑

いいよ👍会ってあげるしー」


「気難しいんだ、夏歌大丈夫か?」


「大丈夫

私も一将のおばあちゃんなら

興味ある。♬」


「フー夏歌は何も知らないから

そんな事が言えるんだよ。

厄介なバーさんなんだから・・・。」


「何よ‼ じゃあ一将が断って

来なさいよ!

知らないから(๐•̆ •̆๐)プンプン」

ミャーンゴロゴロ、ゴロゴロ


夏歌の足元でミケが腹出して

ゴロゴロ


「わーかった、わーかった!

そのうち、日にち決まったら

連絡するよ。」


「うん。」


一将のばーちゃんか、どんな人だろう。3月の声を聞けば、花々が咲き始める。夏歌は、ばーちゃん子だ‼

一将のおばあちゃんてどんな人だろう。確か野菜を育てているって

聞いた事がある。


どんな土地に住んでいるんだろう、

夏歌は想像しながらウキウキしていた。


ニャーン ニャーンゴロゴロゴロ

足元で猫がじゃれついてくる。


こんな事も一時の癒しだ。

夏歌は顔、首、お腹に長い尻尾を

余すこと無くナデナデ

😽は体を擦り付けゴロゴロ喉を

鳴らした。



夏歌が去った後公園の猫はゴロン

ペロペロと腕を舐めながら横になった。


二、三匹の黒、白、三毛猫が近づいてきて😽の口を開けて喋った。


「親方様、あの娘が今の訳分からぬ

彼女より数倍良うございます。


2人を一緒に致しましょう。」


黒い猫は胡座をかいて

「全国、回ったが・・・

一将の連れ合いにはコレとゆう

娘は見つからなかった・・・




しかし・・・

(。-`ω-)ウム儂も気にいった。

灯台下暗しじゃ

中々身近な所に良き娘がおたんじや

なーニャハハハハ」



「親方様、私もあの娘がお似合いと

おもいます。」


4匹の😽達は長いしっぽを揺らしながらポッポッポツポッポッポと消えた。


3月の麗らかなノンビリとした

午後の事だった。



ニャン〜ゴロゴロニャン〜😽🐱😻😹






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