🍫BITTER SWEETSな俺愛。

ルミン

第1話 ホワイトクリスマスの夜🎄

シンシンと降る雪に身を任せ

真っ直ぐに延びる道を歩いていた。

街にはクリスマスソングが流れ

賑やかに人の往来があった。


ついさっきまで3年付き合った彼氏

小山田翔馬(しょうま)と一緒だった。

クリスマスのプレゼントに

欲しかったダイヤモンドのネックレスをくれた。


「夏歌、良く似合うよ。」


「ありがとう、翔馬」


つい先日、結婚式にはこのネックレスを付けたい。

って雑誌を見ながら

話した事を彼は覚えていてくれた。


私は彼の欲しがっていたビトカの

財布を奮発してプレゼントした。


食事が終わってBARに寄った所に、

彼と私の間に同じ会社の総務の新入社員が割り込んで来た。


翔馬の隣に座る彼女に違和感を

感じつつ、二人の雰囲気はかなり仲良し・・・?


彼女は翔馬の事を翔タンと呼び

彼は彼女の事を優里タンと呼んだ・・・?


「は?」


呆れた口が塞がらなかった。

翔タンと優里タンは❤出来ていた。

私の知らないウチに・・・

ガビーン


ややぽっちゃり系の優里タンのお胸は

豊満で普通な私の2倍くらいは

軽くある。


高い、特注の下着を買っていると

噂を聞いた事がある。

顔は・・・遥かに私の方がいい。

優里タンは不細工なのだ!


乳フェチの翔タンには我慢が出来な

かったと謝られた。

不細工とはいえ体は

ボン、キュッ、ボン、

顔の不細工さえ、黙らせる程

いい体をしている。


私も貧乳ではない。

アンタに三年、

愛されていた乳のハズ


4月に入社した優里の教育係に

乳目当てで小山田翔馬が立候補



それから下心を隠しながら優里に

接近‼ その頃優里には彼氏が

居た為、そんな関係にはならなかった


優里タンのお胸を想像し、

私で我慢していたと言う。


ガーンなんてこった‼w


「夏歌が嫌いになった訳じゃない。

可愛らしいのは認める。

君の事は愛していたよ。

しかし彼女の事は、やみつきに

なるほど、良かった。


・・・ごめん。」



彼女が最近彼氏と別れたのを

きっかけに急接近、

優里タンもすみません強きなのか・・・

おみゃイライラ

ふざけてるのか!おみゃイライラ

あ!!💢💢



翔馬と優里タンが頭を下げるので、

許してしまった。


翔馬は38と言えど、男前



時々38歳の翔馬との結婚を想像

しつつ妥協していたのかもしれない。


あんまり悲しくも無いのだ‼

普通は3年も付き合ったのなら

未練がましく付きまとうのは普通

食い下がり、泣き喚き、復習を

計画するのが・・・普通‼


「あ、ホント?

ま、いいよ。」


イライラも彼をホントに

愛していたのかと自分に問うと

そうでも無いきもする。

縛られていた縄が外れてスーッと

した気すらして来た。


翔馬も手切れ金の代わりにこんな

高いダイヤモンドのついたネックレスを買ってくれたのだろう。


これで許してやるよ。

ビトカの財布も高かったけど

このネックレスは倍以上する。


「ま、翔馬に気が無いんじゃ

しょうがない。」


そう言うと翔馬も優里も安心した

顔をしていた。


私が新入社員の時、翔馬が教育係をしてくれていた。

これは上からの、お達しだったが

翔馬の優しさに何となく癒され

何となく付き合った。

紺藤夏歌(こんどう.なつか25歳)


ソロソロ本当の恋愛を決めたい年頃

40近い翔馬とは趣味も合わないし

遊んでも疲れた疲れたが口癖。


それなのに乳フェチの翔馬は優里タン

と趣味会うのかなぁ!

彼女私より若い22だよ。


プルン プルン夏歌の前で揺れる

乳(⊙⊙)!!が目当てだから、

納得!!

元気が出るのだろう、下半身も私と

付き合っている時以上に

ハッスルハッスルなのか?。


女の子としてどうなの?

負けたのか・・・

優里タンに?それは、それで

ショック


「夏歌、すまない君には

申し訳無い‼」


と謝りながら


「は?別にいいよ今更。

優里タンとお幸せに‼」


と軽く返したらなんか不満気な

顔をして、


「は? お前、男がいたのか‼💢

そんなにアッサリ終わるのか?

浮気していたのか?」

と怒鳴られた。


「アンタが言うか?」

と返したらワナワナと拳を

震わせていたっけ!


優里タンにヨシヨシされて項垂れ

やがって意味不明。

どの口が言うか💥💢💥


しかしフラレはしたけど翔馬に

本気じゃない自分に薄々気づいて

いたけど、ほんとに結婚しなくて

良かったー


このまま付き合っていたら、なあなあと結婚して結婚した後、後悔していたと思う。


ともかく翔馬からは

解放されたんだと思うと気が

楽ちん。


あんなに束縛しといて何が

したかったのか?馬鹿💢


7時迄には帰ること

土日の飲み会禁止

派手な服は着るな

弁当は俺のとふたりぶん。

男と3分以上話すのNG


なんの時代かよ。

自分は優里タンと好き勝手ヤリやがって、ご飯作って待ってても、彼が食わない日が増えていたけど、お仕事お仕事と許していたが、何のことはない。

優里タンと浮気して、優里タンと飯

食ってたんだな‼٩(๑`^´๑)۶コラ


あー、こんな彼氏優里タンに

あげちゃう‼ダイヤモンドと交換


解放感に満たされる。

優里タンは翔馬の束縛は、大丈夫かと

心配してしまう。


が、あの顔なら大丈夫!

誰も寄り付かない!


いや?、でも男歴は、私よりある。

私は翔馬が初カレだし、


優里タンは前彼もいたんだし・・・

彼女は、見ようじゃ味のある顔

かもしれない。

ちょっとアルパカに、似ている。


可愛らしいのかもしれない。

見ようじゃ・・・

彼氏取られた腹いせと思われても

しょうが無い。


前彼も男前・・・らしい。

聞いた話だけど・・・

無敵の乳を持っているのか・・・



他の人が見たら優里タンはカワイイ

のかもしれないよ。

でも私にはアルパカに見えた

やはり腹いせに、そう見えるのか?

ともあれ優里タンには感謝する

翔馬と末長ーく幸せでいて欲しい。


夏歌はクリスマスケーキを

食べていない事を思い出した。


毎回ケーキを買って翔馬のアパート

でお酒を飲みながらケーキを食べ

るのが恒例になっていた。


丸っと丸ごと有名デパートの

クリスマスケーキをホールで

買ってくれてたっけなー

まあ、いい所もあったって事サ


降り積もる雪を眺めながら

ケーキを食べるのはやっぱり

ひとりじゃなぁ﹏w

と..と.と・・・スマホがなった。


オープン画面を見ると夏子、母だ。


「はーいママ、どしたの?」

電話の向こうからイラッとした

キンキン声が響く思わず電話を

耳から離す。


「どーしたのじゃないわよ!


彼氏ソロソロ連れて来なさいよ。

友香ちゃん昨日結納だったそうよ。

もうコッチは結婚ラッシュ始まって

るのよ‼

アンタ、なーにやってんの‼」


「ああ、うん」


《《分かったよ、連れていけば

いいんだろ‼ムカッ》》


怒鳴り声に似た声が後ろから

きこえた。


「えっ‼(⊙⊙)!!」

夏歌は驚いて振り返ると


彼も目をひんむいたまま夏歌を

見ていた。


ピッカピカの車の中からオールバックで髪を流した切れ長の目

高い鼻、少し上がった唇そんな

彼と目が合った。


「そのうち連れて行くから

彼・・・も・・忙しいんだって‼」


車の中の彼と、目を合わ・・・せながら

つぶやいた。


「あ・・・だからさ見合・・・は

しない・・・よ。チラチラ」

彼も同じ様な会話

それぞれの電話を切った後

何故か彼が車の窓から手を出して

来て握手をした。


私たちは同類‼

お互いそれは何故か見て分かった。

阿吽の呼吸って奴だ。


私と彼ともう一人・・・

コンビニの木の影に浮浪者風の

オジサンがいた。


オジサンは、じーっと冷たい目を

して2人を見つめていた。

いや彼をギラギラした目を向けて

見つめていた。




あのオジサンは

少し気になったけど・・・

ま、いいかぁーなって感じになって

若い2人でお酒を飲みに行った。


せっかくのXmas


しかし妙に気になって、さっきの

浮浪者風の人の話を振ってみた。


しかし彼は「何も見なかったぞ!」

と言っていた。

あんなに冷たい目に気づか無かつた

のか?



前田一将27歳。身長182推定

私が157だけどパンプスを履いたら

キスしやすい差。


クリスマスそのながれで、

一将のマンションへGO


ってビックリ‼

駅前のゴージャスな、出来たばかり

のタワマンだった。


ココが出来ると聞いた時、翔馬が

買おうとしたがケタ違い‼

とても手に入る物件では、無かった。なのに、彼は優雅なおひとり住まい?

へー はぁースゲー

夏歌は、目を丸くして呟いた。


クリスマスで、ボッチが単に

寂しかったのと、

翔馬から解禁された気の緩み、

ヤって見れば体の相性が

凄く合うのがキッカケで

2回、3回ヤっちまった後、

何回もヤリまくった。


それは翔馬とレスだったせいだ。

多分翔馬より良かったせいかも?

窓の外の風景はクリスマスツリー以上にロマンチックでポッポッとゆっくり落ちる牡丹雪は、夏歌の固くなった心を開かせ警戒心を無くさせていた。


そうだ、絶対、

私がスケベな訳がない。

翔馬が優里タンに御熱心だった為

3ヶ月くらいはレスだったからよ。

久しぶりだったし、ヤリたかった。

仕方なくない?


今日で後腐れ無い関係と思って

いたら・・・。


「夏歌、契約しょう。

君も俺も未だ結婚したく無い‼

だから親には後2年はこのまま

付き合うと言う事にしょう。」


ええー!!夏歌はその提案に

ビックリポン‼️


「勿論好きな相手が夏歌に出来たら

その時は解散な‼

俺はあと2年持ち堪えたいんだ

ダメか?」


しばらく考えたが夏歌にとっても

好条件のハズ


「ダメかって・・・

・・・そうだね、賛成、

そう言う事に しとこうか‼」


フリとはいえ、翔馬をギャフンと

言わせたい、明日になれば私と

翔馬が別れたことは

社内の噂になるだろう。


勿論私が振られた事もバレちまう。

そんなのプライドが許せない。

しかもアルパカに乗り換えられた

なんて・・・イタすぎる。


「ね、ね一将!お願いがある。」


「なに?フリとはいえ彼氏なんだ

遠慮せずに言え‼」


「明日会社に送って欲しいの❤」


「なんだそんなことか‼OKOK」

その日初めて会った一将と

一夜を遊び、丸っとまーるいケーキ

を2人でたべた。


甘い顔をした、一将は、甘いケーキ

を美味しそうに食べてる。


「以外、甘党なんだね。」


「まあな!」


今年は違ったイヴ

シンシンと降る雪は積もり

夏歌は一将の腕の中で静かに思って

いた。

嘘つき翔馬との長かった三年を・・・


そして遂に


嘘つきの翔馬との三年の恋が

終わった夜・・・

悲しく無いのが不思議だった。

満たされて眠りにつくのは

初めてかも知れない。


夏歌は2時間前に会った男のお陰で

寂しいイヴを乗り切った。


別に未練があるわけじゃない

でもイブは、一人じゃ寂しいもんだ。


一将とのイヴこれから一将と

二年、過ごすのか?・・・


なんの理由があるか知らないけど

二年の期限付き‼

人生こんな事もあるんだなぁ〜w

タワマンから眺める町は賑やかで

この灯りの下で恋人達は眠るのか・・・


今度こそ本当の彼が出来たら

いいなぁ〜


そんな事を考えながらスースーと

寝息を立て一将の胸に埋もれ

彼の胸で心地良さを感じながら・・・

深い眠りに落ち・・・た


良く体の相性って聞くけど

本当にある・・・ん・・だなぁ💤


今日まで知らんかったなぁ〜

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