第150話 もやし多めの味噌ラーメン

 チーズを生産している村をいくつか回ってみたら、どの村でもシチューやグラタンにもやしを入れていた。

 それを聞いて微妙な気持ちを抱えて結界に帰って来た。



「今日の夕飯はもやしをたっぷり乗せて味噌ラーメンにしよう!」

「寒いから味噌ラーメンはいいね、さっそく作ろうよ」

 1日で出来るだけ多くの村をまわりたかったので遅い時間になってしまったから早く食べたい。



 お湯を沸かして麺を茹で始める。

フライパンを強火にかけて合挽き肉を炒める。ルイスとモニカが見てる…多めに炒めた。肉に火が通ってきたら、もやしと2~3cmに切ったニラを入れてさらに炒めて塩胡椒で下味をつける。


 付属スープを丼に溶かして、茹でた麺を入れて具材を乗せる。コーンも乗せる。

 ルイスとモニカは大盛り、ウィルコは普通、私は少なめ。


「冷めないうちに食べよう!」

 テーブルに運んで熱いうちに食べる!


「良かったらバターを乗せてね、アイテムボックスからチャーシューも出すよ!あとで餃子も焼こうね」


「やった」

「嬉しいわ!」

 ルイスとモニカがチャーシューを多めに乗せる。



ずぞぞぞぞー!


「寒かったから余計に美味しいね」

 ウィルコも気に入ってくれたみたい。寒い日の味噌ラーメンて美味しいよね。


 少しお腹が落ち着いたのでホットプレートを出す。


「餃子も焼いていくよ」

 インターネット通販で買った餃子を焼いていく。

「あとは僕に任せて。伸びないうちにカレンは食べてて」

 餃子をウィルコが引き受けてくれた。ありがたい。



「焼けたよー」

 さっそくルイスとモニカが一口でいく。


「美味い!」

「肉汁が凄いわね」

「小籠包並みの肉汁が自慢の肉汁餃子って評判のお店で買ったんだけど気に入った?」


「気に入ったわ!」

「100個は食えるな!」

 たくさん買ったから大丈夫。どんどん食べてくれ。


 私もいただこう。

火傷しないようにレンゲに乗せて箸で割って…熱!はふっ!はふっ…美味しい!


これは良い買い物だったわ。



「当分は北部を回るんだろう?」

「1日の最後にこんなに美味しいご飯があるなら張り切っちゃうわね」

ご機嫌なルイスとモニカがありがたい。


明日も頑張ろうね。

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