第7話 人間関係って難しい

 中学は、周りも温かくのんびりした友達に囲まれたお陰で楽しいことが多かった気がします。なんでか小中高は、あまり記憶がありません。目の前のことや人の名前、顔はわりとすぐ覚える方なのに。もちろん、印象深いことは覚えています。


 なんやかんやで、志望校に受かり高校に入学します。自称進学校だったため、学力の差も生徒の質の差も激しかったように思います。そこがよかったり、悪かったりするんですが。私は常にどんなことも真ん中らへんをキープしていました。


 1年生のクラスは、「みんなで仲良くしよう♪」的な雰囲気でした。特に女子の間では、みんなでご飯行こう!みんなでタコパしよう!みんなで同じTシャツ作ろう!というような具合で正直居心地は良くなかったです。でも、悪気がある訳ではないですし、私さえクラスに馴染めればとてもいいクラスになると思っていました。担任の先生がもはや「俺のクラスの生徒は仲良いな」的なレッテルを貼っている状態でしたし。


「みんなで仲良く」って難しくないですか?表面上繕うのも大変なくらい疲れませんか?


 それに、私はクラスで唯一のガチな運動部(バド)としてあまり運動神経も良くないのに「運動神経抜群」というキャラ付されてしまいました。体育の時の視線がつらい…。


 部活もあって、なかなか「みんなで」集まる時に行けず「ノリが悪い、1人だけ浮いてる」と噂されているんじゃないか?と内心ずっとビクビクしていました。教室の隅っこで誰かがコソコソ話をしていると自分の悪口なんじゃないかと思ってしまいます。


 クラスの中でも、4人で仲良くしていました。私以外文化部で放課後3人でご飯行ったりカラオケ行ったりするのをSNSで知ってなんとも言えない気持ちになりました。みんな気を使ってか4人で話す時には、その話題は一切出ませんでした。それがまた、みんなを我慢させてるみたいで落ち込んでしまいます。


 それ以来、最近まで私はSNSをやらないことにしていました。知らなきゃいけない情報は、必ずどっかしらから伝わって来るので、アカウントを消しても問題ありませんでした。


 自分に必要ない情報はなるべくいれないことで大分精神的に楽になった気がします。

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