第6話 東日本大震災の時
私、実は東北沿岸部出身です。詳しく言うとバレそうなので、ぼかしますが津波の被害が大きかったところです。
中学生の3月11日、次の日が式典だった為にいつもより早く帰宅しようと校舎から校門に向かっていました。
その時、この世の終わりかと思うくらいの大きな横揺れがしました。周りの友達は、悲鳴をあげてその場に蹲りました。
私は咄嗟に、しゃがみ込んだ友達の手を引っ張り、校庭の真ん中へと走りました。周りに建物もなく、1番安全だからと判断したからです。
私達は、小さい頃から大きな地震がいつか来ると脅されて育ちました。そのため、避難訓練はかなり真面目にやります。
ですが、突如大きな地震が来ると先生方ですら動けませんでした。そのため、何人か怪我した方もいらっしゃいました。
なぜ、私が咄嗟に動けたか。
常日頃シュミレーションを繰り返していたからだったと思います。
心配性な私は、ここで地震が来たらこう動く!というのを各場所で考えていました。
そのお陰で、いつもはおどおどしていますが、俊敏に動けました。
この話を後に、母にしたところ「鞠和みたいな臆病者の方が案外長生きするもんだよね」と言われました。確かに臆病者です笑
この経験があったため、常にシュミレーションをするということは、疲れるだけで終わらないと思えました。
HSPが関係するかは分かりませんが、臆病者が命拾い?した話でした。
いつも「ちょっとしたことで考え過ぎ」「起きてもないのにそんなことまで気にするの?」と言われがちですが、心配性で良いこともあります。
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