第147話 歓喜する王様

しかしながら、王様の機嫌がよくなるわけではなく・・・・


「貴方いけませんわよ?義理とはいえ息子になるのですから、もっとほら、娘の旦那になるのですから、祝って差し上げて?」


王妃様がそう言ってくれるけど・・・・


「だ・・・だけどな・・・・」


「まあ・・・仕方ありませんわね・・・・久しぶりと思いましたが・・・・」


!!


王様はその一言に反応し・・・・


「ま・・・待て・・・・もうかなり待たされておるのだ・・・・」


僕は何の事か察し・・・・


エウラリアとデイフィリアにそっと聞く。


「なあ、王妃様って、僕の下着持ってたっけ?」


「持ってないわよ?私は渡してないし?」


「私も渡してないです・・・・」


・・・・ここは思案のしどころです。


「王様、実はいいものがあります。」


「今取り込み中だ黙れ!」


「まあまあ・・・・察するに・・・・娘も使用しているという・・・・あれですわね?」


・・・・察しがいいね王妃様。


「ええ、おそらく王妃様のお考えの物と、私が差し上げようと思っている物は、同じかと・・・・」


王妃様は・・・・


「あなた!すぐに貰ってきなさい!今すぐに!」


!!!!うわ・・・・王様に、公の場で命令しちゃったよ・・・・


「だ・・・だが・・・・」


「ルドメロが何を差し上げようとしているか、分からないのですか?貴方が貰ってくれれば、今夜は・・・・」


意味深な顔つきで王様に迫る王妃様。

いいのか公の場で。


家臣たちは・・・・見て見ぬふりをしている。


「・・・・で・・・・何をくれると言うのだ・・・・?」


僕は急いで紙に目録を書き、王様に渡すようエウラリアに頼む。


「というか、今出して、私がお父様に差し上げましょうか?」


「・・・・いや・・・・娘にもらって嬉しいものじゃないだろう・・・・」


「まあいいわ。じゃあ・・・お父様、これ読んで。」


「おおうエウラリアちゃん・・・・どれどれ・・・・?」


王様はデレた顔で娘から紙を受け取る。


・・・・・・!!



「おいルドメロ・・・・ちょっと来い!」


何故かへ連れていかれました・・・・


「何でしょう王様?」


「こ・・・この紙に書いてある・・・・本当か?」


「ええ・間違いないですよ?今回は高貴な方の為に、特別に凝った造りになってますからね・・・・今晩、王妃様と頑張って下さい!」


僕は下着一式を差し上げる。


それと共に、王様に、自身の色々一式と、王妃様の替えの下着一式を。


王様は・・・・あああとか言いながら、王妃様の今夜用のを手に取る・・・・


「おい・・・何だこれは・・・・このようなの・・・・見た事ないぞ・・・・?」


「サイズ自動調整と、空調機能が付いており、しかも常に浄化作用がありますので、恐らくずっと快適でしょう・・・・」


「それに・・・・だ、こんな形・・・・ゴクッ」


どうやら王様は、王妃様がこの下着を着た姿を想像してしまったようだ。


「・・・・余は急用ができたゆえ、王妃と共に・・・・では・・・・」


何やら慌てて王妃様の元へ向かう王様。


そのまま2人して去って行った・・・・


何故か王妃様がこちらにウインクをしながら、手を振っていく・・・・


確信犯だな。


因みに、王様と王妃様の関係はかなり良好らしい・・・・



・・・・そして翌日、王様は僕に対し、やさしくご機嫌だった・・・・


「おお!ルドメロ、昨日はいいものをもらった・・・・あんなにするのはどれだけぶりだったか・・・・」


どうやら夜通し頑張ったようです。


まだまだ若いですからね・・・・

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