第148話 鉄は熱いうちに打て!
少し違うかもしれないけれど、王様がご機嫌な今、どさくさで許可を得るしかないだろう。
そう思ったのだが・・・・
「いやあ・・・・いい息子をもてて良かったぞ。エウラリア、デイフィリアをよろしく頼む。」
「いいんですか?」
「反対しても、無駄だろう?なら・・・・娘の為だ、余が折れるしかなかろう。まあ、余もな、引っ込みがきかなかったのだ。ここは良い機会じゃ。まあ、そう言う事でな・・・・でだ・・・・もっと他にはその・・・・無いのか?」
僕は思わずずっこけそうになった。
いや・・・・娘の結婚の話をしているというのに、王妃様との夜の・・・・まあ、こんな事で機嫌がよくなるなら・・・・
「王様・・・・これは・・・・王様と、私だけの秘密ですよ・・・・?」
僕は密かに作っていた、すんごい衣装や下着を色々・・・・それにちょっとしたドリンクも・・・・手渡した。
「流石にどの様に使用するかはお教え出来かねますが・・・・そこは王妃様と・・・・」
「こ・・・・これは・・・・!こ・・・・こうしてはおれん!余は急用ができた故・・・・明日、明日!」
何が明日なのか知らないが・・・・若干前かがみになった王様が、全力疾走して何処かへ去ってしまった。
朝から?まあ、あのドリンク飲めば一日中頑張れるか?
翌日・・・・つやっつやな王妃様と、何故か干からびた王様が・・・・
見なかった事にしよう。
・・・・
・・・
・・
・
「という訳で、エウラリアとデイフィリアとの結婚は許可してもらえたよ?」
僕はそう言ったが、2人は喜んでいない。
「・・・・あのお父様を見たら・・・・あまり嬉しくないわね・・・・お母さまもつやっつやで、腰回りとか・・・・」
「ええ・・・・何でしょうねあの腰。まだまだ20代で通用しますよ?」
「ねルドメロ、あんた何したのよ!」
「そうですよ?あんなにルドメロ様を嫌がってたお父様が・・・・どうしたのですか?」
・・・・僕は秘密にしておいた。主に王様の名誉のためだ。
まあ、こうして僕とエウラリアとデイフィリアは晴れて夫婦と・・・・・
何故かエメリナ、ローサもちゃっかり妻となっていた・・・え?いつの間に来てたの君達。
ああそうそう、別に結婚するからって特別な事はしなくて、その場で夫婦としての手続きをし、名実ともに夫婦となった。
数日後・・・・城で干物になって漂っている王様と僕を見かけたという目撃情報が多数あったとか無かったとか・・・・
一度火のついた女性は恐ろしい・・・・
こんなのが4人もいるとか・・・・僕、長生きできるのだろうか・・・・?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます