第144話 頑張って半年修行をしてもらいました

4人が修行を開始して半年、ケーキ作りの腕はめきめきと上がり、4人ともそれなりのケーキを作れるまでになっていた。


そして・・・・


「教えて下さった4人には、感謝の念に堪えません。どうお礼をすればよいか・・・・」


今教えてくれた転生者4人と、学んでいた4名、僕とあとは転生者のうちの一人の旦那さん、計10名が集まっている。


「いいのよ。下着をもらってるし!あの下着、全く傷まないので驚き!しかも空調?機能が付いていてずっと快適なんだから!後は汚れね・・・・汚れないのだけど・・・・ま、気分的な問題で洗ってるけど。」


さらにいくつか下着、肌着を渡し、さらには・・・・今後の事を考え、旦那用、未来の旦那様にと、トランクスと、シャツを数点用意して渡す。


3人は未だ独身だから・・・・いい人見つかるといいけどね。


あ、僕は駄目だよ。既に4人嫁候補がいるので。え?もっとだって?駄目駄目、これ以上増えれば身体がが持たない・・・・


「それに、たまに私らが教えて貰ってたでしょ?私らの腕も上がったんだから、もうこっちが感謝したいよ!それと・・・・男性用のも貰っちゃって、いいの?」


「いいんだよ。僕もはいてるし、着てるシャツだから、機能的には申し分ないから、安心して渡せるよ。」


そして・・・・今僕の前には、1番から8番と印がしてあるケーキが並んでいる。


僕は何番が誰のか聞かされていないので、どれが嫁候補のか、どれが転生者の作ったのか知らされていない。


まあ、流石に店の・・・転生者のと、嫁候補の作った味の違いは分かるはず・・・・


「ええと・・・・一つずつ食べて、何かコメント言った方がいい?」


「そうね・・・・ルドメロさんには、どれがどれか分からないから・・・・どうしよう、もし私らのが・・・・だったら厳しく言ってもらっていいと思うけど、正直私らと彼女たちの差は、はっきりしてるから、同じように評価してもらうのは微妙だね・・・・」



「いいよ!はっきり駄目なら駄目って言ってちょうだい!ルドメロにはどれがどれか分からないんだから!」


「・・・・わかったよ・・・・じゃあ、敢えて・・・・駄目でも厳しく言うよ。」



僕は一つずつ食べる・・・・


「もう少しクリームの細かさががほしいね・・・・だけど・・・・これは?スポンジに合わせてたのか・・・?」


「甘すぎだね・・・・だけど・・・おや?後味が・・・・成る程・・・・こういう事か・・・・」


「塩が多いね・・・・うん?さっきとは逆で、後から甘く感じる・・・・?」


「卵の味が強すぎるね・・・・ん?クルミが入ってるのかい?ああ・・・そうか・・・・だから・・・・」


「これは・・・・ナツメグかな?いい味出してるね・・・・」


「・・・・くせが無いね・・・・口当たりもいい・・・・」


「ケーキのスポンジが・・・・これはちょうどいい味だね・・・・」


「クリームと・・・・イチゴ?がいい感じだ・・・・」


僕はそれぞれ評価する。


「ええと?何だか・・・・おかしいな?これはどういう事?店側の・・・4人と、教えて貰った4人の味の差はあまりないけど・・・・何故全員バラバラなんだい?店側としたら、同じ味にならないとだけど・・・・何か理由が?」


「どれがどれとは言わないけどね、私らもあれから色々試行錯誤していてね・・・・ぶっちゃけ、新たな店の味をそれぞれで出し合ってみようって事になったんだ。」


「・・・そうか・・・・僕は敢えてどうこうは言わないけど・・・・前半のケーキが・・・・それぞれエウラリア、デイフィリア、エメリナ、ローサの順番だね。あとの4つのは、申し訳ないけど誰が誰のかまではわからない。」


「ええ?何でわかっちゃうのよ?」


エウラリアはそう言うけど・・・・流石に何年もケーキ作って商売してる人と、半年程度では、埋まらない差があるんだよ。だけど・・・・4人とも頑張った。


「うん・・・・よくここまで作れたね・・・・4人とも、合格だよ。」


「本当?」


「勿論さ!」


「やったあ!」



その後は凄かったとだけ言っとこう・・・・

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