第138話 なんか悪い事したなあと思ってしまう

僕はサラリーマンだったんだけど、たぶんみんなが思ってるような・・・・

そう言うのとは多分違う。


同じバスに乗っていた3人の女性・・・・

目的地は一緒のはず。


なにせ、おじの講習を受けに行く・・・・僕はその会場の運営に向かってたから。


え?運営側ならもっと早く行くだろうって?


いやいや・・・・彼女たちの乗ってるバス、会場が開くかなり前に到着するはずだったんだ。


多分万が一があると困るから、早めのに乗ったんだと思う。


僕の場合、事前に会場は設置し終わってるから、後は立ち合いみたいな?


なので、そんなに早く行く必要はないわけで。


だから、結果一緒のバスになったんだろうね・・・


心の中で御免と言う僕。


で・・・・僕が作る所を見ていた3人・・・・


「君達ぐらいのケーキを作る腕なら・・・・僕と君達との違いは・・・・気が付いた?」


「気が付きはするけど・・・・その発想はなかったわ・・・・」


「今度やってみます、ありがとう!」


「こんな何もない異世界で、よくここまで作れたわね。私らも妥協はしてたからね。」


3人とも得るものがあったようだ。


「で・・・・僕が満足するものを食べるのに、僕が教えるのもね・・・・って思ったから、3人にお願いしたいんだ。」


「ねえ・・・やっぱり4人ともお嫁さんになるの?」


「僕を満足させる事ができれば嫁にするって言ってある。」


「うわ・・・なにげにハードル高いわね。頑張ってね4人共・・・・ちょっとやそっとじゃ無理ね・・・・・」


「ええ?そんなに大変なの?ちょっと自信ないな・・・・」


「かなり時間かかりそうです・・・・」


エウラリアとデイフィリアはしょんぼりしてる・・・・


「エルフの私らには、時間なんかあまり関係ないな!」


「エメリナ・・・・僕の時間はエルフと違い短いぞ?」


「そうなのよね・・・・なので、私達も頑張ります。」


エメリナとローサは僕達とは時間の感覚が違いすぎ・・・・かなり暢気に構えているようだ。


はあ・・・どうなる事やら・・・・


実際、別に僕をうならせる必要はないんだ。言ってないけど。

4人にはもっと何かを真剣にやってもらいたい・・・・


特に王女である2人は、こんな事はしなかっただろう。別の事ではかなり助けになると思うけど。

それと、エルフの2人。生きる時間が長いから、その時間を無為に過ごしてもらうより、こうやって何か目的を持っってもらった方がいいかなと思ったんだ。


「ま、任せて!取り敢えず1か月後、3か月後、半年後に確認しに来てよ。」


そう言われ、4人を預ける事に。あ、住む場所はね、幸いそれほど僕が用意してる住居と離れてないから、通いができる。

ちょっと周りが・・・・だけど。

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