第135話 転生者に会いに行く?

その後、おじさんとおばあさんが知り合ったという、3人の女性の転生者に会いに行く事となったんだけどね。


僕がすぐに会えると言うと、いぶかしんで・・・・


「なんですぐに会えるんじゃ?魔法でズバッと行くんかんのう?」


良いカンしてるねおじいさん。


「おや?ひょっとしてゲートを使えるのかいねえ?」


おばあさん、何でわかるんですか?


「まあ、そう言う事です。」


僕は一行を引き連れ、家に向かう。


そこからアグルトンの拠点へ行けるゲートを選び、移動をする。


「偉い便利なもんじゃなあ?」


「何処で手に入れたのでしょうねえ?」


まあ色々あるんですよ。


そして、外へ出ると、2人のお年寄りが案内してくれる。


暫らく進むと・・・・あれ?この辺りは来た事が無いかな。


「何処へ向かってるんでしょうね?」


デイフィリアはわからないようだ。


「ちょっとおじい様!何処へ行くの?ここは・・・・色街じゃないの?」



色街・・・・性を売り買いしている場所。

主に男性が女性を求めるが、女性が男性を求める場合もある。


さらに・・・・同性を求める・・・・僕には関係ない世界だね・・・・そう言った需要も含め、色街は栄えている。


しかも色街の周りは治安が悪く、それなりの覚悟で来ないと、隙を見せれば路地裏に引きずり込まれ、どうなるか分かったものじゃない。


そんな場所に転生者の・・・・しかも女性が3人もいるの?

ちょっと信じられないが・・・・このおじいさんとおばあさん、色々知ってそうだから・・・・


「ほれここじゃ。」


そう言って案内してくれたのは、色街と言っても飲食店はある訳で、そう言った食堂・・・じゃないね、喫茶店?ケーキ屋さん?よく分からない外観のお店。


「さあ、入りましょうかね・・・・」


おじいさんとおばあさん、そして僕と・・・・若い?女性が4人・・・・


店自体は良いんだけど、立地がね・・・・


中に入ると・・・・


「いらっしゃいませ!」


元気な女性の声がする。


「あら?この前のおじちゃんととばあちゃんじゃない?王都に向かったのじゃないの?」


「王都に居たのじゃがな・・・・ほれ、お前さん方に教えて貰った”すいーつ”、わしの孫娘らに教えてやってもらえんかと思うてな。」


「あらおじちゃんお孫さんが居たの?まあ・・・・綺麗な人ばかりね・・・・」


お世辞にもその女性の顔は、綺麗ではなく・・・・いや、化粧をしたり、手入れをしたら、もっと綺麗になるんだろうけど・・・・顔が荒れてて、苦労してそう。


「ああ、それとな、この少年、君らと同じ転生者だぞ?」


「え?本当に?」


すると・・・・奥から別の女性がやってくる。


「どれどれ?この子が転生者なの?」


「へえ・・・・でも・・・・私らより若いね?違うタイミングでやって来たの?」


多分僕と同じバスに乗ってたんだろうね。

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