第132話 4人はそれぞれ店に修行に行きました?え?食べに行っただけ?

僕は一度席を離れ、様子を見る事にしました。



「ねえどうしよう!このままじゃ誰も相手にされないわよ!」


エウラリアが焦った様子で言い放つ。


「ですが、ここで私達が何かできるのでしょうか?」


デイフィリアも疑問に感じているようだ。


「メイドに頼むのか?それともルドメロが雇ってる料理のできる奴にか?」


エメリナも意見をする。


「あの方々、人にお料理を教えるのが上手とは思えませんわ。」


ローサの言う通りだと思う・・・・


しばしあーだこーだと言っているけど、結局解決には至らず・・・・


すると、何処に行っていたのか、サンペーが戻ってきた。


しかも皆のいる部屋に入り、


「てめえら何しんきくせえ顔してやがんだ!これでも食って元気出せ!」


サンペーは、贔屓にした店によく行っているようで、お土産を持ってきたようです。


「何サンペー、いい匂いするけど?」


「”けーき”というらしいぞ?異世界の”すいーつ”とかいうらしい。食ってみろあめえぞ!」


僕は知りませんが、老夫婦が旅をして、そこで知り合った人に教えて貰った料理を、自ら店を持ち販売し始めたらしい。


僕以外にも転生者はいるはずなので、その転生者から教えて貰ったのでしょう。


あれはイチゴ?のショートケーキだね。


4人は何も言わずに食べています。


「何これ美味しい・・・・」


「甘いよこれ・・・・」


「ほう、この紅い実は・・・・甘酸っぱい・・・・」


「まあ、これは道に実っている実ですか。こんなにおいしいのですね・・・・」


え?イチゴが道端に実ってるの?今度見てみよう。



「どうだ!うめえだろ!」


サンペー、自分が作ったんじゃないんだから・・・・


「ちょっとサンペー何処の店よ!案内しなさいよ!」


エウラリアがサンペーに言い寄る。


「あ?何で案内せないかんのだ!」


「そう言わないで・・・ね?」


デイフィリアもお願いしている。


「なら皆で食べに行かぬか?」


エメリナらしい誘い方だ。


「いいでしょう?」


ローサもだ・・・サンペーは食い物に弱いからな・・・・


「シャーねーな!今から行くぜ!」


4人はサンペーに連れられて、どこかへ行ってしまいました・・・・


僕はこっそり付いて行きます。


どうやら最近流行っているようで、ケーキやらパンやらを売っているようです。

店の奥で作って、そのまま販売している感じかな?


サンペーと4人は、店に入り、色々食べて戻ってきた様子。


うん?食べただけ?


はあ・・・何してるんでしょうね?


僕は皆が居なくなったのを見計らって、店に入る事に。


中はしゃれた感じの店ですね。

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