第131話 課題を出しますか・・・・?

「・・・・ねえ、4人とも、特に後のエルフ2人、知らん顔しないで・・・・思ったんだけど、今結婚したとして、僕に何のメリットがあるのかな?」


迫ってきたエウラリアの動きが止まる・・・・


「う・・・・わ・・・若くて顔のよい、スタイルもいい女性が迫ってるのよ?何が不満なの?」


焦り始めるエウラリア。わかりやすいね。


「あの、逆にお聞きしますが、何が不満なのでしょう?」


・・・・デイフィリアは少し心配そうだ。


「私らはまだまだ時間があるからな、長く待つぞ?」


「ええ・・・・人間さんには申し訳ありませんが・・・・」


エルフの二人、エメリナとローサは寿命が長いので、暢気に構えてるな。


「・・・・確かに4人共別嬪ぞろいで、スタイルも細くて僕好みさ。はたから見れば贅沢な話だろう。だけどね・・・・はっきり言おう、今の君達と結ばれても、そっち方面は良いとして、それ以外がね・・・・」


「そっち方面とは何でしょう?それ以外って何でしょう?」


デイフィリアがますます不安そうに聞いてくる。


「・・・・わかってないのかな?」



「そ・・・・それは・・・・子作りね・・・・で、それ以外って・・・お料理ができないとか、そういう事?」


顔を真っ赤にさせながらエウラリアが言うが、最後は顔色が変わってきてる。心当たりがあるんだろう。


「・・・・できれば4人には、と言うか君達って僕に色々求めてるよね?だから僕からも求めるものがあると言う訳なんだけど・・・・ずばり、僕を料理で満足させてくれたら、結婚してもいいかな。」


僕がそう言った瞬間、パッと明るくなった表情が、その後何を言わんとするのか気が付き、絶望感丸出しの顔になる。


「どどどどどうしよう!料理なんかできそうにない!私・・・・ルドメロに呆れられちゃうよ・・・・あんなお料理を作れる人を満足させる自信全くない!」


頑張って覚えてほしい・・・・きっとできるはず。君はできる女性だよ、エウラリア。


「・・・・時間がかかりそうです・・・・」


まだデイフィリアは15だからね、数年頑張ってほしい。


「む!私に剣以外を求めるのか!何たる事だ・・・・」


剣を包丁に持ち替え、いい料理をしてほしいものだよエメリナ。


「これは困りましたね・・・・器具をうまく扱えそうにありませんわ。」


・・・・日本でも居たよね、機械音痴の女性。ローサはそういう意味で一番不利かな?


「まあ、料理をできる人から聞くといいよ。あ、僕は駄目だよ?」


「何でよ!」


「僕を満足させるのに、僕から聞いてどうするの?」


「ぬぬぬ・・・・」

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