第130話 何時結婚してくれるのかと執拗に迫られる

料理を教えるというのは大変だ・・・・


今後は専門家に、もしくは同じ女性であるメイドさんに頼もう・・・・


因みに今回使ったお酢は自家製。


麹なんかないので、一から半年がかりで作ったんだ。


リンゴを使い・・・・


麹があればこんな事にはならないのだけれど。


マヨネーズ一つ作るのに半年とか・・・・


ま、食に味を求めるのは悪い事ではないと思うんだ。


そして、僕が新たな調味料を考えていると、女性陣がやってくる。


「ねえねえルドメロ・・・・・いつまで待たせんのよ!」


何か待たせてたかな?覚えがない・・・・


「あ、エウラリア、ごめん何を待たせてるか思いつかないんだ。何か忘れてる?」


「何言ってんのよ!いつになったら結婚してくれるかって事よ!」


「ああ、その事ですか・・・・」


「その事って・・・・もう私20なのよ!行き遅れになっちゃう!と言うかもう言われてんのよ!何とかしなさいよ!」


「・・・・まだ20じゃないか!僕は30前に結婚できればいいかなと考えてるんだけど。」


「30・・・・信じられない!今すぐしなさい!さあ!その前に既成事実作る?」


・・・・何でこんなにぐいぐい押してくるのかな?


この世界では、女性の結婚年齢は早いらしい。15で結婚当たり前。いやいや生まれてすぐとか婚約あるらしい。

そして、15までに結婚は・・・・よくあるらしく、20ではもはや行き遅れ?そんな馬鹿なと思うけど。


「お姉さまは焦っているのです、ルドメロ様。もしこのままルドメロ様に捨てられたらもう相手がいない・・・・と。」


「いやいやおかしいでしょ?エウラリアほどの美貌とスタイルがあれば、選り取り見取りでしょ?男性も放っておかないと思うけど?」


「そうでもないのよ?そうならいいけど。だって、そう言う男性はもう既に相手がいるのよ、しかも何人も。だからルドメロみたいな優良物件が相手無しとか、信じられないのよ。しかも私みたいな行き遅れ手前の女は山ほどいるし・・・・さらに言えば、複数の女を養えるほどの経済的なゆとりのある男なんて、ほんの一握りなのよ!だからね!そう言った男は、複数の女を娶るのがもはや義務なのよ義務!」


・・・・ハーレムが義務とか・・・・いいのかこんなので?


「さあ分ったらさっさと結婚する!」


「まあまあ落ち着いて・・・・取り敢えず僕の身体が落ち着くまでは待ってよ?まだいまいち慣れてないんだよ。」


「それは今日?明日なの?」


「さあ?それと、エウラリアとデイフィリアの親にきちんと会っておかないと・・・・」


「そんなの後回しでいいのよ!特にあのあほ親父は、城崩壊させちゃったし。」


それは不可抗力だったんじゃ?


「ええ・・・・まさかテイムしてる魔物を残して、本人飛ばすなんて・・・・その後を考えれば有り得ない選択肢なのです。」


そうなのか?







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