第116話 執事さんのお話

「ルドメロ様、少々宜しいかな?」


・・・・何でここに執事さんがいる?


「よく分かりましたね・・・・いいですけど。」


「執事ですから・・・・4人の婚約者の方々ですが・・・・恐らく意志は固いと思われます。」


「・・・・その理由は?」


「4人はずっと一緒に、私の目の届く場所で暮らしておりました。そして、何度もルドメロ様について議論をし情報を共有し、もしルドメロ様が戻ってきた場合、どのような状態か分からずいくつかの可能性についてに何度も話し合われておりました。」


「・・・・そうですか・・・・」


「恐らく4人の決意は変わらないと思われます。差し出がましいですが、どうか4人を幸せにしてあげて下さい。」


執事さんは一礼し、その場を去った。


まあわかってはいましたけどね。


明日・・・・色々変わるでしょう。


「なあ、俺様腹減ったんだが。」


「ああそうですね。どこかへ食事をしに行きましょう。」


そういえば、以前アグルトンで、お店を色々と・・・・どうなってますかね。


・・・・

・・・

・・


「うんめえ!相変わらずだぜ!」



以前手助けしたお店に来ましたが・・・・かなり繁盛しているようですね。


「あ・・・・お久しぶりです。」


「ああ・・・・もう4年以上来ていなかったね。ずいぶん繁盛してるようだね。」


「ええ!あの節はありがとうございます。おかげ様であの後、王都でお城が崩壊しましたが・・・・その後だと思いますが、肉が流通しはじめまして、美味しい、良質の肉が手に入るようになり、お客様もふえまして・・・・もう何軒もお店があるんですよ、各地にですけど。」


ここの店主の腕なら、そうなりますね。


「相変わらずおいしい料理をありがとう・・・・・服・・・いや下着だね・・・・も、ずっと着ているのかな?」


「勿論です。サイズも自動調整ですし、他の下着には今更戻れません。」


「そうですか。こらサンペー、そんなに食い散らかしてはいけません。」


「いちいちこまけえんだよ!」


相変わらずの食べっぷり・・・・もう少し落ち着いて食べればいいのに。



僕はお腹いっぱい食べて満足したので、帰る事にしました。


「おいしかったよ。ごちそうさまでした。時間があればまた来ます。できれば毎日来たいですが、そうもいかないのでね。」


「お粗末様でした。ぜひお待ちしています。」


僕は店を出ましたが・・・・街は景気が良いようですね。問題は王都ですが、城が崩壊したと聞き及んでいますが、それが王都自体にどういう影響を与えているかですからね。


少し様子を見に行きますか・・・・

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