第111話 サンペーの教育

実際サンペーはあまり学が無い。


だからと思うけど、僕はあほの子扱いされてた・・・・


体は15でも、心は5歳だった・・・・


なので、周囲からは何言ってんのこいつみたいな?


僕の身体に居たサンペーの変な倫理観は、そうではなく、単なる子供の気持ち・・・・


なので、暫くは小学校並みの教育をしてあげようと考え、暫くはサンペーを教える事に専念。


そして、色々邪魔が入らないように、見知らぬ土地に行く事に・・・・


あ、ちょっと考えたら・・・・


ダンジョンの100層、あそこの家?とかいいんじゃないかな?


よく分からないけど、休憩所なのかな?

普通に家だし。


あ、そうだ、100層には家が無いんだった。95層の所か。


あそこまで来る冒険者はいないから、事実上僕達だけの独占。


万が一ゲートで100層にやってきても、そこから身動き取れないだろうし。よしそうしよう。


「サンペー、ダンジョン行くよ。」


「あ?いきなり何言ってやがんだ?」


「色々楽しそうじゃないか?ほらシロとポチも行くよ。」



”何故行かねばならぬのだ・・・・”


「シロごねない。」


”そうだぞシロ、我は勿論付いて行くがな!”


”言ってろ只のブレス野郎が!”


”何!全く役に立っておらんだではないか!”


はあ・・・相変わらずの仲だなこの二匹は。


「さっさと行く!行かないなら置いて行くよ?」


”行かぬとは言っておらんだろう”


”其方は残っておれ!”


”何!”


「そこでずっとじゃれあってて・・・・」


僕はサンペーと共にダンジョンへとやって来た。


後から従魔2体もやってきはしたけれど、相変わらず・・・・


さて、どうしますか?


「おいどうすんだ?ここダンジョンだろ?戻るんか?」


「それですがね・・・・一度ボス部屋に入って、上の階層に行きます。ここは100層なので、95層まで行きますよ。」


「そうなんか?まあいいけど。」



ついでにこの剣の性能を確かめたいですね。


何やら得体のしれない力を感じてますから。


・・・・

・・・

・・



ボス部屋  ドラゴン20体



まあいざとなればシロとポチがいますから、何とかなるでしょう・・・・


それに、投げても常に手元にあるあの短剣もありますしね。



僕はここで、剣を見てみました。


何か訴えるような、そんな感じです。


もちろん、サンペーが人の姿で現れていますから、この剣が何かを訴える事はないのですが・・・・


ですが、感じます。この剣の叫び?訴え?


どうしたらいいのかわからないですが・・・・


ちょっとここで、剣をさやから抜いて、構えて・・・・【開放!】


と、念じてみます。


すると・・・・何だか剣の力が変わります。


ええと何と言えばいいのか・・・・

今まで鞘で抑えられていた力が、遮るものが無くなり一気に飛び出すような?


試しに一振り、ドラゴンはもちろん、で剣圧でダンジョンの壁が思いっきり切れました。



あれ?いいのかな?

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