第102話 使用人(女性)から報告を受ける
さあ、僕のターンです。
さっさと仕事をこなそう。時間もないですし。
僕は今、ルドメロに変わって色々と雑務をこなしている。
彼は面倒なのを僕に任せてくれるので、余った時間に色々加工したりしているんだ。
そして、ノックがした。
「失礼します。」
メイドさんだ。
基本的に女性ばかり。
ですが、一番管理の厳しい場所は、男性の執事にやってもらっている。
主な仕事は、ゲートを設置している場所の管理なんだ。
それと、絶対に他言しないように厳命してある。
そして、一部の女性の使用人・・・・メイドさんに、執事に重要な話をわざと教え、それが外に漏れないか確認したりした。
なにせ、メイドさんが執事に
「今ルドメロ様がポロッと漏らしてたんですが、あのゲート部屋、ゲート使えばなんちゃら侯爵とかのお宅に侵入できるみたい。あれ?公爵だっけ?」
「実はお兄様とうまくいってないらしく、近い内に支店を乗っ取るつもりみたいなんです。」
とかある事ない事。
数日様子を見たけれど、外に情報が洩れてる気配もない。
ある執事は、逆に僕に説教をしてきたぐらい。
「ある事ない事、使用人に簡単に言ってはいけません、と。特にわか・・・くなくても女性はそう言ったうわさ話や、特別な情報に飢えていますから、と。」
結局全員問題なし。
拠点を無人にしても良かったのですが、色々と問題がありそうですからね・・・
そして、僕がゲートを使う時は、中から鍵を閉めています。
それも特殊な付与を施した。
一番怖いのが、万が一逃げるときに、ゲートの相方が使えない時。
2つセットのゲートなので、当然あらかじめ設置していないといけないのですが、万が一上に物が置いてあったり、破損していたり、仕舞ってあったりすれば使えません。
なので、万が一の場合、知らせてもらうようにしているんです。
さて・・・・拠点もできましたし、そろそろポチを連れてきましょうか。
僕はゲートをいくつか使用し、誰もいない場所にやってきました。
本命のゲートが隠されている場所です。
地下に穴を掘って、埋め戻している部屋です。
元々と誰も来ないような山の中。
その地面に穴を掘って、立方体を埋め込み、換気用のダクトを作り、それもうまくカモフラージュさせて・・・・
この中に本命のゲートがあります。
まさかダンジョンの100層に、いきなり行けるゲートが、人目にさらされる場所に設置はできません。
最終的に、ゲートが一つ無駄になりますが、仕方ありません。
こうして僕は、久しぶりにダンジョンの100層に戻ってきました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます