第61話 ● 作品中、重大な事が記載してます ● ルドメロ、元に?戻る
「さて・・・・時間がありません。あと数分です。最後に、一応私のこの額の傷、何とかしてみます。無駄とは思いますが。」
ルドメロ様はナイフを取り出します。
「ポチさん、あなたの血を少し貰いますよ?」
”やめておけ、人では耐えられぬぞ?”
「大丈夫ですよ、ご心配なく。私のこの額の傷には、恐らく効き目がないですから。ですが、万が一エンシェントドラゴンの血ならばと思っただけですから。」
”ぬ・・・・それならばよいが。まあ良い、そのナイフであれば我を傷つけられよう・・・・”
「じゃあ遠慮なく。ほんのちょっとだけだからね。」
ルドメロ様はポチさんの足にナイフを刺し・・・・血を容器に入れています。
「まあ後はこのナイフに着いた血ももそのまま使いますけどね。あ、デイフィリアさん、ありがとう。それと、貴女のお姉さんにもよろしくお伝え下さい。では、また・・・・今度はいつ会えるか分かりませんが・・・・」
そう言うとルドメロ様は、えっと、鏡を出して、それを見ながら額にナイフを・・・・血がどくどく出てます。痛そう・・・・
「これは思ったより・・・・きついですね・・・・もう額の傷が、全部同じ深さになりましたか?ではいよいよ・・・・」
・
ああ・・・かなり深くめり込んでいる額に、ナイフが・・・・
「う・・・ぐ・・・ごふう・・・・こ・・れ・・・で・・・お・・・わ・・り・・・・あ・・・と・・・は・・・ひ・・・た・・・い・・・・に・・・・でい・・・フィリア・・・さ・・・ん・・・た・・・・のみ・・・・ます・・・・」
ルドメロ様がお倒れに!
「これを額にかければいいんですね!」
「ええ・・・・さ・・・わって・・・・は・・・・いけ・・・・ま・・・・せん・・・・よ・・・・」
私は何とかルドメロ様の額にドラゴンの・・・ポチさんの血をまんべんなくかけました。すると、どんどん額の傷が再生されていきます・・・・
凄い・・・・傷が・・・・額の・・・・あの・・・・
「ルドメロ様?見えますか?額の傷跡が、無くなりましたよ?」
「・・・・本当だ・・・・これで・・・・再び・・・・成長・・・・できる・・・・だけど・・・・駄目ですね・・・・カウントはそのままだ・・・・ありがとう・・・・それと・・・・これを・・・受け取って・・・」
ルドメロ様は目を瞑ってしまいました。私にいくつかのアイテムを渡して。
それと、えっと?成長できる?カウントはそのまま?どういう事でしょうか?
暫くして、ルドメロ様が目を開けました。
「う・・・・ううん?おや?何でデイフィリアが俺様に膝枕してんだ!しかし細いなあお前の足!まあ、それがいいんだけどな!」もみ!
「きゃあー!えっちい!!」
「いい平手打ちだ・・・・そして・・・・少しはいい尻になってきたな・・・・」
いつものルドメロ様に戻ったようです。
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