第3話 ラブコメとは、一般に面白いものだ
「え?何これ…」
『え?何このタイトル。』
「完全に俺たちへのプレッシャーと不満が混じってるよな。」
『あぁ、絶対そうだ。』
「あとさ、1話で言ってたんだけどさ、何でみんな絶望感丸出しの顔してんの?」
『お、お前、まさか忘れたのか?』
「え?何が?」
『今日、新学期テストだぞ。』
「・・・あ。」
『お前終わったなーwwwwwww』
「お前、俺をなめるな。俺は勉強出来ないってわけでもない。」
『んー。まーそうだな。』
「つまり、俺はノー勉でもまあまあの点数は取れるって事だ。」
『それはどーかなー ww』
なんて、話していると、
「ねーねー勉強したー?」
『えー、ちょっとはやったよー」
「え!?偉っ!ウチはマジでやってないよー」
『えー!うそー!やばくなーい!』
クラスの女子が話している。しかも、その勉強した方の女子は学力学年1位の生徒だ。しかも美人。あーあ。今回も1位はあの子か〜なんて思っていると、
『ねーねー、勉強したならさー。1位取れるよね?』
「ま、今回も安定でいけるっしょ。」
『じゃあさ、もし、1位じゃなかったら、1位だった子と付き合ってよ!』
はあ?こいつは何言ってんだ?んなもんOKするわけー
「別にいいけど。」
はああああ!?こいつの方が何言ってんだ?
その瞬間、クラス全員の男子の目が変わった。そして、他の男子に強烈な目力を放出している。いやでも、考えてみろ。冗談に決まってる。
「なぁ、そんな都合の良い話なんてあるわけないよなー?」
『チッ ああん?なんか言ったか?』
「え?ちょ、キャラ変わりすぎてません?」
『俺は一度聞いたら二度と忘れない男だ。邪魔すんな。』
「・・・・・・怖っ」
『んあ?』
「すいません。」
って、今からめっちゃ勉強したって何も変わらないってーの。1位取るなんてそんな簡単なことじゃねーぞ。ん?ちょっと待て。考えて見れば…………!
ラブコメチャーーンス!!!!
ここでー?俺がー?1位になってー?あの子とカレカノになってー?そしたらー?PARTYTIME!!!!!!!
フハハ!男子たちよよーく聞け!この勝負、この我が勝者となって見せよう!さあ、くたばるがいい!フハハハハハハハハ!!
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