広肥

四月も終わる頃に夏郡の南、紅水を渡った先にある広肥県にて朱麗月率いる飛隴連合軍は、瑜の軍勢と合流した。麗月は荀令、衛信、司馬宮らをつれて瑜の本陣に向かい幕舎の中に入ると、瑜の鎮東将軍である関厳らと会談を始めた。「二度目になりますな、朱公」と拱手しながら頭を下げてきたのは瑜の尚書令、呂茂であった。「これはこれは、呂君よ。紅水の先の情勢はどうなっておるのだ?」と麗月が茂に尋ねると「瑜の軍勢は趙丘の西に屯する沙国の軍勢を包囲するため二手に別れて進軍したところです。関将軍を主将とした我ら十五軍は此の地にすんなりと陣を構えることが出来ましたが、安都方面より向かった館昌公の軍勢は沙軍と交戦があった模様です」と彼はそう答えた。地図に目を遣った麗月はすぐに「沙軍が態々北に軍を進め当たって来たということは此の地に集結しつつあるということか……」と沙軍の意図を読んだ。「それで館昌公らの会戦の勝敗はどうだったのだ?」と続けて問いかけた麗月に「様子見程度に当たりあったところ我が方が優勢であったため沙軍が退いていったとのこと」と茂はどこか神妙な面持ちで答えた。その表情に何か思うところがあったのか麗月は「戦は瑜軍優勢で進み、彼奴らを追い払い軍を進めることができたのだろう?なにかあったのか?」と問うと、茂は「沙軍の今回の遠征の総大将が戦場に現われたようです、名は示武劉というようですが、その者の武に皆圧倒されたようです」と答えた。「何も問題なかろう、一人がいくら強かろうが所詮は匹夫の勇よ。何、孤の前に立ったら一合もせずに討ち取ってやろう」と麗月が大いに笑うと「勇ましいですな。……当然、茂としても奴を罠にはめて討ち取る事が出来るとは考えています、陸伯瓊も示武劉の指揮とその参謀たちの能力が劣っていると見抜いているようです。ただ、その武は至強と言うべきで、戦列の伯長や部曲督、それから敵陣に深く入っていた騎馬を率いる将らを屠っては駆け抜ける、というのを繰り返したため軍の統率に支障が出ています、これが直近の問題です」と茂は高笑いする麗月を諫めるようにそう言った。将軍が五人の校尉を、校尉が五人の部曲督を、部曲督が五人の伯長を指揮することで末端の兵が軍として機能する、そのため指揮官には経験や教養が必要であり、それの数が減らされてしまうということは再編に時間がかかるということに他ならない。「なに、武は確かなようだがやはり匹夫だ。そのような事を素早くできるのならば劣勢になり退く事などない、智が足りておらんようだな」となおも麗月が言うと、幕舎に伝令兵が現れ厳に耳打ちをする。すると、厳は会話する二人の方に歩み寄り地図を指差した。「鎮東将軍の関厳と申します、朱公のご噂はかねがね聞き及んでおります、以後お見知り置きください。さて、直近の問題ですが、南より沙の援軍が迫っている模様であります、恐らくは徐安郡からかと。このままいけば数日後には東そして南の二方向から包囲を受けることになります、なにしろ館昌公の軍勢は指揮系統を再編しているところですから、我々が包囲される方が先になると見込まれます」と厳が言うと麗月は令、そして宮の方を見た。「紅龍、衛将軍に騎兵を中心に十軍をつけて川を下らせてその背を突かせるといいわ」と令が言うと宮もそれに賛同の意を示し口を開く、曰く「此の地には隴国の歩兵の精鋭、黒龍衛に龐将軍や魯将軍を残し、疾く軍勢を動かせる騎兵たちに川を下らせましょう。宮が衛将軍に付きます」と。

衛将軍の率いる十軍が陣を離れて三日、広肥に屯する連合軍に対して沙軍がほぼ真東の方角から迫った。五里ほど先の平地に陣を敷き始めた沙軍は、斥候の報告によれば八万程度であった。瑜軍本陣の幕舎に諸将が集うと、厳はそれらを前にして早速「早速、攻勢を掛けようと思います」と言った。それに対して茂は首肯し、さらに麗月、令の二人も同意した。対峙したまま時が経てば沙軍の望むままの戦に持ち込まれる、即ち南方からの援軍が到着し広肥の連合軍が挟撃されるということだ。数が味方が優勢であり、かつまだ敵方が陣を固めていないうちに痛撃を浴びせておくことで後の戦いが楽になる。「できれば、片翼を瑜国の騎兵と戎車に襲撃させ孤らが反対側を襲う形に持ち込みたい。だが隴軍は騎兵を沙国援軍の背面を突くのに裂いてしまっているから敵軍を削ってそして素早く退却するという戦い方が隴軍の手勢では出来ない」と麗月が言うと茂はすぐさまこれに答えを出した、曰く「午後から攻勢を始めましょう。まずは瑜軍が南方、沙軍左翼を襲います。それから夕暮れ時になったら隴軍が右翼を歩兵で襲い、日没とともに退いてください。黒龍衛、隴山兵、それに魯将軍の一軍を出すと良いでしょう」と。「ははっ、呂君も孤をこき使おうとするか、面白いな」と麗月は笑うとそのまま続けて「だがそれでよし」と言い放った。しかしこれに令が苦言を呈した、曰く「紅龍、先登は関将軍が行く。そしてそれと入れ替わりで隴軍が攻める。もし関将軍が倒れ、そして紅龍が陣を離れ先頭で指揮を執っていた場合この軍勢全ての指揮をする者は誰になるのか。今回は妾に任せなさい」と。これに対して厳も「そうすべきです」と答えたため、麗月はそれに素直に従った。

日が傾き始めると、瑜軍は騎兵および戎車を先発部隊として出陣を始めた。厳は大声を上げ味方を鼓舞する、曰く「兵は神速を貴ぶ。者ども行くぞ!火の如く攻め、数多の夷狄を屠り、そして脱兎の如く引くのだ!」と。彼は自慢の大鉞を手に、そして腰から鬼彊を提げて勇ましく駆け出して行った。諸兵は始めはこれに大声を上げて答えたがすぐさま押し黙り粛々と彼に従い馬を走らせた。その様をみた麗月は「古の名将の風がある、孤は多くの将を見てきたが優れた将として史書に名を遺す者は決まってあのように兵を完璧に統率していた」と厳を絶賛し、満足げに頷いた。それから十二刻ほどが経つと令が璿と琳と共に選抜した精鋭歩兵数軍を率いて出陣した。「虞君、瓏華を良く補佐してやってくれ」と自身の副官に伝えてこれを見送った麗月はどこか落ち着かない様子であった。普段はどんな時も冷静な麗月のそのような姿を見た紅珠は不安に思ったのか「朱公、何か嫌な予感でもするのですか?」と彼女に尋ねた。それに対して麗月は「孤は瓏華の事は信頼している、必ずや優れた戦果を挙げてくるだろう。ただ待っているだけというのが孤の性に合わぬというだけだ」と答えた。「どうか、堂々とお待ちください。聞けば、朱公は将が軽率な行いをして窮地に陥ればこれを叱責することがあるとのこと……」と控えめな戒めを口にする紅珠に麗月は大いに笑ってこう言った、曰く「霍君もなかなか言うではないか」と。こうして夜まで本陣の幕舎で待ち続けていた麗月の許に届いたのは吉報であった、曰く、厳の率いる騎兵部隊は陣を敷く途上にあった沙軍左翼に痛打を浴びせ物資に火を浴びせ二万余の首級を上げ、令もその襲撃によって手薄になった沙軍右翼を薄暮のなか襲撃し一万余の首級を上げた、なおかつ自軍の被害は極めて軽微とのこと。

しかしそれから二日が経った朝に於いても沙軍は退く様子を見せなかった。本陣にて斥候からの情報を纏めて敵軍の動きを算していた茂は諸将に対してこう言った、曰く「広肥への包囲を強行してくるでしょう、斥候からの報せから算ずるに今日の午後かと。恐らく隴国の別軍の動きに気づいておらず、こちらは十万の軍がこの地に屯しているだけに見える。正面の五万と、援軍八万での二方面からの挟撃で川に追い落とせると廟算しているのでしょう」と。厳はそれを聞いて「正面は瑜軍が当たりましょう。南方からの援軍の相手は隴国に任せて宜しいでしょうか」と麗月に問うた、それに対して麗月は「構わぬ、衛将軍は攻めるべき時に疾駆して背面を突いてくれるだろう」と答えた。

白日が真南に差し掛かると両軍は広肥に於いて激突した。南方の隴軍は数で劣るものの麗月は積極的に攻撃を仕掛けようとした。紅珠はこれを止めようとしたが、これに対して令は「相手が隊列を整えてから両軍がぶつかり合えばこちらが数の差で負けるだけ。こちらに向かってじりじりと攻め寄せてくる間はまだ両軍の間には虚がある、これを使わぬ道理はない」と反駁し、麗月も「霍君よ、亜瑠和の事は任せる。二人は魯将軍の指揮下で矢を放つ事に専念せよ」と紅珠を遠ざけた。令の言うことは尤もであったため紅珠は素直に二人の言うことを聞いた。南から押し寄せる沙軍は広い隊列を組んで隴軍を押し潰さんとじわじわとにじり寄ってくる。麗月は黒龍衛を二つに分け、まずは麗月自ら百五十を率いて沙軍戦列のうち騎兵が集う一角に吶喊を仕掛ける、一見無謀なように見えるが麗月は全くもって冷静であった。じりじりと間を詰めている間は騎兵はその脚を生かすことができない、天を埋め尽くす流矢を掻い潜りながら勢いよく突っ込んだ麗月らは良く磨かれた鉞戟の穂先に太陽を写す、馬はその性質上鋭く光る穂先を見るとたじろぐ、その僅かに生まれた乱れから瞬時に戦列を穿つ。黒龍衛達の振るう鉞戟は沙軍の鉄馬を傷つけはするものの、騎兵に付き従う歩兵たちは盾でなんとかこれを受け止めるため兵を狩る事が出来るのは麗月くらいであった。黒龍衛らは初撃で相手に被害が与えられずともそのまま二撃、三撃と得物を振り続けた、それは戦列という岩に楔を打ち込むようであり確かにそれに罅を入れることに成功しつつあった。だが三撃目を終えた黒龍衛はすぐさま散って後方へと転身した、沙軍の隊列が麗月らを囲まんと移動を始めていたからだ。脱兎のごとく逃げ出す黒龍衛を沙軍は追撃することができなかった、沙国弩兵の射線は友軍の兵で塞がれているから、そして黒龍衛が敵戦列からある程度離れると偏り兵が密となった場に隴軍の流矢が降り注ぐ。黒龍衛の鉞戟によって盾を壊された者やこれを追うために矛を両の手で持って集って来ていた兵たちの身体には矢が深々と突き刺さり死骸が左右で相重なった。僅かながらも敵戦列の中に虚を作り上げることでこれを乱し削り取って行く、この散発的な構成は黒龍衛や隴山兵によって絶えず行われ、次第に沙軍の列は乱れていく。

局所的に見れば隴軍は一方的に敵に被害を与えていたが、何度も駆け続ける兵たちに疲労は確かに積み重なっていく、そして負傷し戦列を離れる者達も。その間、沙軍の戦列は足並みを乱され続けてはいたものの確かに隴軍を包み込む様に左右に翼を広げながら前進を続け、遂にお互いの顔が分かるほどまでに接近してきていた。沙軍の将が攻勢の合図を出すことを左右の者達に告げ、それらが鐘を鳴らそうとした瞬間、薄く広がった戦列を白龍騎士と麒麟騎が斜め後方から襲った。兵たちを鉄馬で踏みつぶし戟や矛で穿ち駆け抜ける黒き洪水、また戦列の横を駆け抜けながら絶え間なく矢を浴びせ続ける飛軍軽騎兵の群れは沙軍の兵の背に幾本もの矢を突き刺していく。これに合わせて隴軍が攻勢に転ずると沙軍は一気に崩れ敗走を始める、其の勢は険にして其の節は短なり、勢は弩を引くが如く節は機を発するが如し、であった。こうして掃討戦に移行した隴軍であったがこれを指揮する麗月の許に伝令が現われた、そして曰く「示武劉が暴れまわっている」と。麗月は近くにいた令にこの後の指揮を委ねるとそのまま伝令の馬の背に飛び乗りこれを走らせた、隴軍の攻勢から離れて瑜軍の方へと走り去る麗月を見た紅珠はすぐさまこれを追った。

示武劉率いる沙軍五万は窮地に在った、何しろ頼みにしていた援軍は隴軍に足止めされた挙句後方からの奇襲によって挟撃され敗走した。そうなれば東方の軍勢で数に勝る瑜軍と相対せねばならないから。両軍の衝突が始まってからすぐさま厳は数の多さにものを言わせず変幻自在の用兵で沙軍を翻弄し着実に削り取っていた、そのような劣勢の中で援軍が壊滅したとの報を受け取れば沙軍に動揺が広がるのは自明であった。その様を見た示武劉は大いに怒り参謀の制止も聞かず手勢を連れて瑜軍の奥深くに入り込み暴れまわっていた。黒く厚い甲を帯びて鉄馬を走らせて触れるものを砕き弓を引けば幾人も同時に貫くその精鋭の騎兵達は当に逆鱗に触れられた龍であり、その先頭に立つ示武劉は嵐の如く鮮血が吹き荒れる中雄叫びを上げていた。弓を引けば五人が串刺しになり矛を振るえば十人が膾になる、これを恐れた瑜の兵たちは次第に示武劉から遠ざかって行った、そんな彼の前に颯爽と現れたのは麗月であった。麗月は伝令の御す馬の背から飛び降り、先程まで駆けまわっていた疲れなど何処かに置いて来たかのように空を切りながら示武劉に駆け寄り一閃を浴びせかけた。青天の霹靂、並の者であれば斬られたことすら気づかぬであろうその神速の一撃を示武劉はその大矛で受け流す。「やるではないか」と麗月は呟くと、飛び跳ね馬の頭に手を置いては更に宙を舞いながら怒涛の如く鉞戟の斬撃を幾度も示武劉に浴びせかけていく。麗月は極度の負けず嫌いである、無双の豪傑と見れば自分の方が優れていると言わんばかりに戦いを挑みそしてこれまで幾度となく猛将を屠って来た、闘争というものがどうしようもなく彼女を高揚させるのだ―――そしてこれは将としては悪癖でしかない。周りの将兵が見る二人の一騎打ち、それはこの世の光景だとはどうしても思うことができない者であった。絶え間なく鉄同士がぶつかり合う音が聞こえてくるものの、示武劉の周りに見えるのは彼を中心に巻き起こる龍巻とそれを彩る火花のみ、麗月の動きを目で捉えることが出来ぬのだ、そしてこれは示武劉の手勢の精鋭たちも同じであった。何度も放つ斬撃を受け止められ刺突を躱される度、麗月はこの者を討ち取ればどれほどの快楽があるのかと想像し、そして強くこれを渇望するようになっていく。忽として麗月は示武劉の目前で止まる、そしてこれまで遠巻きに斬撃を浴びせかけてきたのと打って変わって胸元に入り込み、鉞戟を逆さに持ち石突きでその喉を打とうとした―――常人であればこの急激な変化についてくることが出来ずに彼女を見失い明後日の方を向いていただろう、だが示武劉はしかと麗月の顔を捉えていた。戟を奪い自らの矛諸共投げ捨てると彼女の首を掴み絞り上げる。麗月は「離せ!」と大声で喚いたがこれに示武劉は大いに憤りその腹を殴打する、麗月は嘔吐しそうになるが首を絞められているためただ苦しいだけであった。「これまで韓軍相手に圧勝してきたのにお前らのような雑魚共が群れて歯向かうせいでこんなことに!庶子であってもこの戦の後に一国の主と為れたはずなのに!」と示武劉も喚き散らし麗月の腹を何度も拳で殴りつけた、麗月は沙国の言葉を解さぬため彼が何を言っているかは全く分からなかった。ただ、痛みだけは確かで気を失いそうになっていた―――その時であった、麗月が腕に新たな痛みを感じるとその身体はこの苦しみから解放されていた、見れば示武劉の肩に深々と矢が刺さっていた。見れば紅珠が弓を引き麗月もろとも示武劉を射抜いたのだ。紅珠の視線と、右腕の肉を抉られた鋭い痛みで冷静さを取り戻した麗月は直ぐにこの場から離れるために全力で地を駆けた。二人の周りには兵は誰一人おらず容易に逃げられそうではあったがすぐさま逃げる麗月を追って示武劉の手勢たちが駆け寄ってきていた。しかし彼らは既の所で馬を止める、彼らに向かって矢が降り注いで来ていたからだ。麒麟騎達が麗月を守る様に矢を追っ手に浴びせかけているなか、信は馬を疾駆させて麗月に近寄りこれを抱え上げるとその場をすぐさま離れた。「無理をさせたな」と麗月は信に抱えられながら詫びると「陣に着いて血を止めるまではお黙りください、傷に響きます。信は一度、公の情けで命を助けられました。此度はその恩を返したまでにすぎませぬ」と彼はそう答えた。

夜、陣に戻りとりあえずの傷の処置を受けた麗月の許には紅珠や令が来ていた。紅珠は申し訳なさそうに涙を流しながら「朱公、紅珠は公を射ました」と言った。麗月は「よい、それよりも命を助けられた事に礼を言いたい」と言ったが紅珠は「公を射ました」と繰り返した。「霍君の判断は間違っておらぬ」と麗月が言うと紅珠は「しかし!」と声を上げたため麗月は立ち上がり「構わぬ、翠蘭よ」と紅珠の頬を撫でた、これでやっと紅珠は泣き止んだ。「瓏華、心労をかけたな」と令のことも気遣うと「追撃でも多くの戦果を上げ、瑜国も多くの捕虜を取った。紅龍が何もしなくても大勝という結果は変わらなかった。お願いだから無理はしないで」と彼女は不機嫌そうにそう言った、それから続けて「あの者は妾がこの手で討ち取る」と言うと初夏であっても肌寒い風が幕舎の中に吹き込んだ、その冷たさには麗月であっても身震いするほどであった。

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