ふと迷い込んでしまった幻想の武蔵野の世界。冒頭から「おや?」と思うような不思議な世界観が広がります。駄菓子屋や森など、現実にある景色なのに、どこか現実と違うような…切なさの混じるふわふわとした感覚の中で、物語は進行していきます。そして終盤に雪乃から主人公へ変わった提案がされ…切なくも美しい物語でした。
ノスタルジックな幻想文学。唐突に始まった森の中の神社でかくれんぼ。 「鬼はあなたよ」 探し続けた人との邂逅と、別れの物語。 是非、森の中をイメージしながら御一読下さい。