満たす

柚希藍里

第0話

僕の体に穴が空いた。

みんなは見えていないらしいが、

僕の胸は黒くポッカリと

穴が空いているのだ。

擬似的な表現ではなく、本当に。

僕はそれを気にしたことは無いし、

気にすることも無い。

「私のペットが今朝死んじゃってたの。」

___は物悲しそうに話した。

僕には何も感じることが出来なかった。

「生きてて楽しい?」____はそう僕に問う、

「君はダメなんだね」「楽しいの?」

「何も出来ない」「諦めろよ」

……____は僕に、僕は…僕…………

僕はハッとして頭をあげると、

そこには涙腺が崩壊したかのように涙を流す

僕だけが居た。

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満たす 柚希藍里 @yuzuki00

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