遺書
遺書
私は転校してから独りぼっちの危機に何度も遭遇しました。中学生は仲間とつるむ時期です。そこで独りぼっちだと確実に「あいつは友達がいないんだ」という白い目を向けられ噂されます。それでも3年生の夏休み前までは上手く友人を見つけました。ところが3年生での友人が夏休みで転校してしまったのです。2年生の時の友人は相手をしてくれませんでした。そのせいで私は受験期の夏休みを棒に振りました。因果応報で、休み明けの成績は落ちました。
転校前の私はこんな人間じゃありませんでした。友達も多く、成績優秀、スポーツもそこそこ出来ました。
しかし今の私には何も残っていません。友人はいません。勉強も出来なくなりました。運動は誇れるほどではありません。その他の美的センスもありません。
よって私はこの世を去ることにしました。
お父さん、お母さん、今まで嘘をついていてごめんなさい。
自分で最高の人生の終わらせ方が出来て私は満足です。
確か今の日本の記録では中学3年生の1月での自殺が最年少記録だと思います。「それを更新することで最後の親孝行とさせて下さい。
篠崎まゆ
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