2002年 冬
白い息桃色の頬をしたきみは寒さと無縁の時代を歌う
遠い声胸に聴こえる夜嵐かき消えてなおきみが聴こえる
逆さまにあなたの寝顔を覗き込む手中の熱やサロメの生首
そろそろと手を伸べ探るような恋均衡保つ分銅も無く
目をあげる冬の晴れ間の美しさ気がつけばこそ空は広がる
氷月や侘しからずや夜闇に沈みて何をか光と言わんや
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