2002年 秋



ほろ酔いの浮かれ調子に罠を張る気づかれないと笑みもらす きみ





我知らぬ華美たる花の盛りやいつぞ香を得るでも手折れるでもなく





赤赤赤 赤黄緑の声を聴く蒼穹よ少しこのざわめきを鎮めたまえよ





秋深し夜長の月も今は無し雲に紛れて冬が忍び足

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