第2話引っ越し そして女子校!?

ピピピピッピピピピッ


「う~ん 今何時だ」


昨日の引っ越しの疲れで体が痛いが今日も引っ越しの作業があるのでいつもと同じ時間に起きた。


「おう、ご飯はできてるぞ」

「ありがと 今日何時頃に来るの?」

「9時頃に着くって連絡があったから其れまでに準備しとけよ」

「分かった」


それから朝ご飯を食べ着替えてからテレビを見てくつろいでいると、


ピンポーン


「はーい おはよう早くついたんだねどうぞあがって」


どうやら着いたようで玄関から親父たちの声が聞こえる。そのままこっちに来るようなので俺は姿勢を正した。


「お邪魔しまーす。あら優希くんおはよう 今日は私たちの引っ越しの手伝い大変だろうけどお願いね」


「わかりました。 家族になるんだから手伝うのは当たり前ですよ」


俺に話しかけてきたのは親父と再婚した相手の福井 香帆さんまだ32歳と若くとても美人な人だ。とても優しくいい人で良く親父が結婚できたなと不思議に思うほどだ。


「ありがとう」

「いえいえ」

「優希の言った通り俺たちは家族になるんだから遠慮はしないでください。それと優希は若いんですから色々と働かせて下さい」

「おい親父 別に手伝うのは良いがなぜ親父が言うんだ」

「別にいいだろ」

「はぁーまぁいいけど」


親父と話していると香帆さんの後ろから勢い良くなにかが俺にぶつかってきた。


「おにぃちゃーん!」

「凪ちゃんおはよう 今日も元気だね」

「うん!なぎね なぎね だいすきなおにぃちゃんたちといっしょだからいつもよりげんき!」

「そっかありがとね 俺も凪ちゃんたちに会いたかったよ」

「わーい!」


俺にぶつかってきたのは、香帆さんの娘で来年小学校に入学する福井 凪ちゃん、とても元気でいつも笑顔最初は人見知りしてしまうが仲良くなったらとても懐いてくれて、とてもうれしい


「優希くん凪の相手をお願いできない?今から健児さんとこっちでこれからの事とかちょっとお話しするから」

「わかりました それなら俺の部屋に行ってますね」

「ゴメンけどお願いね」

「はい 凪ちゃんこれから俺の部屋で遊ぼっか」

「うん!なぎおにぃちゃんとあそぶ!」

「それじゃ何かあったら呼んでください」


俺は、凪ちゃんと手を繋ぎリビングを出てから二階の自分の部屋に向かった。


「おにぃちゃんなにしてあそぶ?」

「そうだなぁ あと一時間もすれば荷物も来るし う~ん、、、 そうだ!凪ちゃんお兄ちゃんとゲームしよっか」

「うん!どれするの?」

「じゃあこれにしよっか」


俺が選んだのは、今とても人気なゲームで動物たちと一緒に町を作っていくゲームだ他の人とも遊べるのでこれを選んだ。


「おにぃちゃん さかなつりじょうずだね!」

「ありがとう 凪ちゃん欲しい物があったらいってね」

「うん!おにぃちゃんありがとう!」


凪ちゃんとゲームで遊んでいたら時間がきたようで下が騒がしくなった。


「凪ちゃんちょっとここでゲームして待っててね」

「わかった!」


俺は凪ちゃんを部屋において一階にいった。

一階では、引っ越しの作業が始まっていたので早速手伝うことにした。


「親父 何からすればいい?」

「おう 来たのかそれじゃあそっちのダンボールをキッチンに運んで食器とかを棚に入れてくれ」

「了解」


その後は、親父と2人で比較的重いものから運んだ。昨日、棚やテレビ、冷蔵庫などの電子機器は運んでいたので今日は昼前には荷物は各部屋に運び終えた。


「優希 ご苦労様、後は2人でやるから凪ちゃん連れてご飯でも食べてきてくれ」

「わかった それじゃあ凪ちゃん呼んでくる」


俺は二階の自室へ向かった。

「凪ちゃーん ご飯食べに行こう」

ドアを開けながら、言ったのだが返事がなかった

「凪ちゃん?」

「スースー」

「ハハハ 凪ちゃん寝てるのか 凪ちゃん起きて」

「ムニュムニュ フワァー あっおにぃちゃん!おてつだいおわったの?」

「終わったよ 待たせてゴメンねこれからご飯でも食べに行こう」

「うん!なぎハンバーグたべたい!」

「うん了解それじゃあ行こっか」


凪ちゃんの準備をすませて俺は部屋からスマホと財布をもって玄関に向かった。

「それじゃあ行ってくる」

「ちょっと待て 優希これご飯代」

「ありがとう 3時くらいには返る。後買ってきて欲しい物があったら連絡してくれ」

「おう、それじゃあ楽しんできてくれ」



俺と凪ちゃんは昨日親父と行ったファミレスではなく近くのショッピングモールに行った。

「凪ちゃん、はぐれないように手を繋いでよっか」

「うん!おにぃちゃんとてつなぐ!」


その後、凪ちゃんが食べたいと言っていたハンバーグを食べた。


「凪ちゃん美味しかった?」

「うん!」

「それは良かった これからなにする?」

「あそびたい!」

「それじゃあゲームセンターに行こっか」

「うん!」


それから俺たちはゲームセンターに行き2人で出来るゲームで遊んでいた。

遊んで疲れたのか凪ちゃんが大人しくなってきたので帰ることにした。


「凪ちゃん大丈夫?」

「う~ん おにぃちゃんおんぶして~」

「分かった。はい、乗って」


俺は凪ちゃんをおんぶして帰った。

しばらく歩くと女の子が数人の男に囲まれていた。

「な~いいだろ俺たちと遊ぼうぜ」

「退屈はさせないからさ」

男たちは遊びを誘ってるようだったが顔がニヤニヤしてて絶対にそれだけではすみそうになかった。

「あの、どいてください!警察呼びますよ」

女の子も早く逃げたいのか言葉が強くなってきている。

「なぁいいだろ!さぁ行くぞ!」

「きゃっ 放してください」

男たちがしびれを切らしたのか女の子の手を掴んで無理やり連れていこうとしだした。


「これは、ヤバイな」

俺は警察に連絡をした後、男たちのほうに向かって行った。

「おい、なにしてんの?その子嫌がってるみたいだから話してあげなよ」

「ああん!誰だてめぇなんか文句でもあんのか」

「文句はあるよ。俺の妹が起きてしまうかもしれないし、こんな道の真ん中でそんな大勢で囲んでいるから邪魔になってるし。

てゆーか、君たちの行動すべてが邪魔だね。

だから、その子を放してどっか行ってください」

「うるせぇ!やんのかてめえ」

「何をですか?こっちは妹をおんぶしているので手が出せないのですけど」

「うるせぇ!」

俺はもうそろそろ限界だと思った時、

「君たち!何をしている!」

俺が呼んだ警察がやっと到着したみたいだ。

「君たち、ちょっと話を聞かせてもらうよ」

警察は、男たちを取り押さえた後、俺たちに話を聞いて帰っていった。


「あの!大丈夫でしたか?」

「うん、大丈夫だよ。なにもされてないしね君こそ大丈夫だった?」

「はい!大丈夫です!凄く怖かったのですが助けて下さってとても嬉しかったです。後、遅くなりましたが助けて下さってありがとうございました!」

「うん、それじゃあ気をつけて帰ってね」

「はい!本当にありがとうございました!」


女の子とわかれてすぐに親父から買ってきて欲しい物のリストがきたのでスーパーによってから帰った。


「ただいまー、ドアを開けて!」

「はいはい。おかえり」

親父にドアを開けてもらってからそのままリビングに向かった。

「優希くんゴメンね。凪をおんぶしてくれて」

「いえいえ、大丈夫ですよ」

「そう?それならいいんだけど」

香帆さんは申し訳なさそうに行ってきた。


それからしばらくして引っ越し作業も全て終わり夜ご飯の準備をして凪ちゃんをおこしてみんなでご飯を食べた

ご飯を食べてからリビングでみんな揃ってゆったりとくつろいでいるときに、そうだっと親父が俺に話し出した。

「そういえば、お前の通う学校な元女子校らしいから」

「は?」

「だから、元女子校だって」

「まぁ元っていうことは今は共学なんだろ?」

「まぁな」

「それなら別にいいよ」

「それじゃあ俺たちは先に寝るな」

そういって親父たちは部屋から出ていった。

しばらくして、親父が戻ってきた。

「いい忘れたことがあった」

「なんだよ」

「お前の学校事だよ」

「さっき話したじゃないか」

「いやーな元女子校だとは言ったがその続きを言ってなかった」

「続き?」

「ああ、その学校なお前以外男はいないらしい」

「ふーん」

「それじゃあなおやすみ」

「男子がいないか、、、てっはあー!?」














  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る