相変わらず何もない夏休みパート4別ルート

前半のあらすじ

 惰眠をむさぼっていると呼び鈴が鳴って同居人に布団たたきを投げつけられてたたき起こされてリビングに行ったら、早良さんの幻想が見えていました。


 早良さんが人外魔境に来たのは幻想に違いないので、これは夢に違いない。

「早良さんかわいいよ早良さん」

 頭の中でいつも思っていることがつい口に出てしまう。

 早良さんは少し照れ臭そうだった。

 これは幻だ。早良さんが反応するわけがない。ついに頭がおかしくなったんだろう。

 もとからおかしかったけれど。

 余計な人影が2つほど見えたが、そんなのは知ったことじゃない。早良さんにダイビングしよう。

 俺は幻の早良さんにダイブした。

 ダイブしたら触感があるぞ。

 何かよくわからないが4人に取り囲まれていた。

 母親は

「こんな犯罪者を産んだ私が悪かった。」

 といって早良さんに必死に謝っているし。

 同居人は大喜びしながら携帯で写真を撮って、

「犯罪の証拠だ。さっさと出ていけ性犯罪者。」

 と喜んでいるし。というか同居人の声やうれしそうなことは久しぶりに聞くし。


 香恋ちゃんは

「こんなことで人生終了するなんて悲惨だね。忠実な駒がいなくなって大変。」

 若林は爆笑しているし。

 前を見ると早良さんが泣きそうな顔をしている。


 まあ嫌いな奴から抱きしめられればそんな反応になるだろう。



 これが幻想ではなく現実であることに気づいて、俺の人生は社会的に終了した。

 その後早良さんからの被害届が受理され、退学処分となり、少し北のほうに行かされたのは言うまでもない。


 いいこと教えてやる。今の網走刑務所は重犯罪者いないからな。

 覚えておけ。



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