スーパーチクコイ

「お兄ちゃん、起きて。」

 声が聞こえたと同時にスタンガンをぶち当てられる。

 包丁を顔面にめがけて振り下ろされたときよりはましだと思うが、毎度こんな起こされ方をされたらたまらない。後はプロパンガスを充満させられるとか。

 妹に殺されると思いながら階段を降り、母親の作った餌を食べて学校に行こうとすると、玄関で妹を待つ幼馴染みに会う。

 小学校高学年から折り合いが悪いため、挨拶もしない。今日も会った瞬間ガン飛ばされる。

 無視して学校に行く。

 学校に行っても誰とも話をしない。

 図書室で図書委員の仕事をしていると本を借りに来た学級委員長にクラスにこんなやついたっけみたいな感じで敬語で本の貸し出し手続きをしただけだ。

 ともかくつまらない日常が続くだけだ。

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