さらば愛しき女よ。いつかお前が『歌う詩』。
個人的には長いお別れに次ぐチャンドラーの名著
Farewell, My Lovely
清水俊二は「さらば愛しき
村上春樹は「さよなら、愛しい人」
と訳した。
物語の意味を考えれば村上春樹の訳も悪くないのだが、
言い回し、語感としては清水俊二を推したい。
さて、一時はハードボイルド小説の主人公の持つ強さのニヒリズムに憧れたものだが、僕が彼ら(あるいは彼女ら)を通して分かったことは、僕は彼らのようにときには道徳にさえ反する自分の正義を背負って生きていないということだ。
現実をタフに生きて行くことはとても難しい。
打ちのめされときには惨めな姿をさらしてしまうこともあるだろう。しかし、それが悪いことかといえばそうは思わない。
なぜなら、僕には僕の生き方があり、それこそ僕が君に歌う詩なのだから。
To say Good bye is to die a little.
そうやって僕は今日を生きている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます